いの町紙の博物館

いの町紙の博物館

高知県吾川郡いの町に建つ土佐和紙のミュージアムが、いの町紙の博物館。いの町は、土佐藩内で通用した藩札などに使われた土佐和紙の発祥の地。館内ではそんな土佐和紙の歴史を学ぶだけでなく、土佐和紙の振興を図るための施設なので、紙漉き体験(かみすきたいけん)も可能です。

土佐和紙の歴史を学び、紙漉きを体験

いの町紙の博物館
[公式]いの町紙の博物館 土佐和紙の流し漉き実演

延長5年(925年)、土佐国から朝廷に「杉原紙」、「奉書紙」を貢納し、延長8年(925年)には土佐守(土佐国の国司)として土佐に赴任した紀貫之(きのつらゆき)が和紙生産を奨励し、国府(現在の南国市に国府がありました)付近にて官用紙を漉(す)いたという記録が残るほど土佐和紙の歴史は古いのです(有名な『土佐日記』は任期を終えて土佐から京へ帰る一行の旅日記)。

紀貫之は土佐の山間が、朝晩の寒暖の差が激しく、原料の楮(こうぞ)の栽培に適していること、清冽な水があり、紙漉きにも適していることを見抜き、都でも貴重だった和紙の生産を奨励したのだと推測できます。

常設展示室では第1室では、藩札なども展示し、和紙や土佐和紙の歴史、第2室で原料の楮から、紙を漉いて土佐和紙ができあがるまでの工程を解説。
館内では職人による「流し漉き」の実演も行なわれるほか、1時間(紙漉き/約30分、乾燥/約30分)ほどの紙漉き体験(毎日開催、有料)、毎月第1日曜は「流し漉き」の体験も実施(体験は有料)。

ショップでは手紙、文房具(手漉き名刺など)、半紙・和紙など和紙の販売はもちろん、インクジェット対応和紙、土佐和紙カレンダー、和紙で織ったボディタオルなそ、オリジナルグッズを用意しています。

いの町紙の博物館
名称 いの町紙の博物館/いのまちかみのはくぶつかん
所在地 高知県吾川郡いの町幸町110-1
関連HP いの町紙の博物館公式ホームページ
電車・バスで JR伊野駅から徒歩10分
ドライブで 高知自動車道伊野ICから約5km
駐車場 50台/無料
問い合わせ いの町紙の博物館 TEL:088-893-0886/FAX:088-893-0887
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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