武市瑞山銅像

武市瑞山銅像

高知県須崎市、横浪半島(よこなみはんとう)を走り抜けるドライブウェイ、横浪黒潮ライン・高知県道47号(横浪公園線)途中にある銅像が武市瑞山銅像(たけちずいざんどうぞう)。高知県内各地に建立される「土佐偉人銅像」のひとつで、勤王の志士・武市瑞山(武市半平太)の像です。

土佐勤王党の盟主・武市瑞山の像

銅像は昭和54年に募金活動で建立されたものですが、極端に張ったあごやいかり肩など、肖像画にも似ていないと不評で、昭和61年6月、初代銅像を新しい銅像の一部に使って、高さ6mの像が再建されています。

武市瑞山(武市半平太)は、文政12年9月27日(1829年10月24日)、土佐国吹井村(現在の高知県高知市仁井田)に生誕。
剣術家としても知られますが、土佐勤王党を結成し、那須信吾、大石団蔵、安岡嘉助に命じて土佐藩の参政(家老)・吉田東洋(よしだとうよう)を暗殺。

藩論を尊王攘夷に転換させることに成功し、その後の土佐藩を尊皇攘夷へと導いています。
「天誅」と称する過激な暗殺に関与し、山内容堂はこの過激さから距離を置き、吉田東洋暗殺でも関与した大監察・小南五郎右衛門、国老・深尾鼎を解任しています。

土佐勤王党をとりまく情勢が悪化するなか、文久3年8月18日(1863年9月30日)、八月十八日の政変で、尊攘派公家と背後の長州藩が朝廷から排除され、公武合体を目指す世相に転じると、前藩主・山内容堂によって投獄され、切腹。

武市瑞山の死によって土佐勤王党は事実上壊滅、その後は藩命に逆らった罪人として扱われますが、明治10年、勤王の志士として名誉回復しています。

16ヶ所ある「土佐偉人銅像」

1. 中岡慎太郎(室戸岬)
2. 岩崎弥太郎(安芸市)
3. お龍と君江(芸西村・琴ヶ浜)
4. 吉田茂(南国市・高知龍馬空港)
5. 坂本龍馬(高知市・桂浜)
6. 長宗我部元親(高知市・若宮八幡宮外苑)
7. 山内容堂(高知市・山内神社)
8. 牧野富太郎(高知市・五台山)
9. 板垣退助(高知市・高知城)
10. 山内一豊(高知市・高知城)
11. 山内一豊妻千代(高知市・高知城)
12. 野中兼山(本山町本山)
13. 武市瑞山(須崎市・横浪黒潮ライン)
14. 吉村虎太郎(津野町新田)
15. 維新の門(梼原町川西路)
16. ジョン万次郎(土佐清水市・足摺岬)

武市瑞山銅像
名称 武市瑞山銅像/たけちずいざんどうぞう
所在地 高知県須崎市浦ノ内須ノ浦
関連HP 須崎市観光協会公式ホームページ
ドライブで 高知自動車道土佐ICから約21km。土佐スマートICから約16km
駐車場 須ノ浦パーキングを利用
問い合わせ 須崎市観光協会 TEL:0889-40-0315
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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