五色ノ浜・伊坂ノ鼻(五色ノ浜の横浪メランジュ)

五色ノ浜・伊坂ノ鼻

高知県土佐市宇佐町、横浪黒潮ライン・高知県道47号(横浪公園線)の走る横浪半島の東端にある美しい浜が五色ノ浜・伊坂ノ鼻。五色の石が転がる小さな浜ですが、国の天然記念物に指定される「五色ノ浜の横浪メランジュ」と呼ばれる地層が見られる場所にもなっていて、地質学的にも貴重な場所。

プレートテクトニクス理論が世界に先駆けて実証された場所

五色ノ浜・伊坂ノ鼻

フィリピン海プレート(四万十帯と呼ばれる海洋プレート)が沈み込む際に、その堆積層(玄武岩・チャート・遠洋性粘土など)が陸側に剥ぎ取られ、押しつけられる付加作用で、大きさや種類の異なるいろいろな岩石が無秩序に混在している地層が「メランジュ」。

赤道付近の海底で噴出し、プレート運動によって運ばれてきた枕状溶岩、放散虫の遺骸が積もってできたチャート、四国付近の陸地から運ばれてきた砂岩、泥岩から成り立っていますが、海洋プレートが沈み込む際に、遠い南の海から運ばれた枕状溶岩、チャートの一部がはぎとられ、砂岩、泥岩のなかに切れ切れになって取り込まれたと推測できるのです。

「五色ノ浜の横浪メランジュ」はプレートテクトニクス理論が世界に先駆けて陸上で実証された場所として実に貴重なのです。

五色ノ浜北端の伊坂ノ鼻付け根にある駐車場から階段で海岸に下ることになりますが、海岸を歩く場合には足場が悪いので、注意が必要。

五色ノ浜・伊坂ノ鼻(五色ノ浜の横浪メランジュ)
名称 五色ノ浜・伊坂ノ鼻(五色ノ浜の横浪メランジュ)/ごしきのはま・いさかのはな(ごしきのはまのよこなみめらんじゅ)
所在地 高知県土佐市宇佐町
関連HP 土佐市観光協会公式ホームページ
ドライブで 高知自動車道土佐ICから約11km
駐車場 6台/無料
問い合わせ 土佐市観光協会 TEL:088-881-3359/FAX:088-881-3360
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
横浪黒潮ライン

横浪黒潮ライン

高知県土佐市と須崎市を結び、横浪半島(よこなみはんとう)を走り抜けるドライブウェイが横浪黒潮ライン。足摺岬と室戸岬のほぼ中間に位置し、リアス式海岸の海岸美の横浪半島。横浪半島の稜線を走る横浪黒潮ラインは、内海と太平洋の両方を展望する18.8

青龍寺(四国八十八ヶ所霊場第36番札所)

804(延暦23)年、遣唐使の一員として唐に渡った空海(弘法大師)は長安の青龍寺で恵果阿闍梨(けいかあじゃり)に真言密教の教えを受けます。帰国した空海は横浪半島の先端の山上(現・土佐市)に一宇を建立して不動明王を安置。それが青龍寺(しょうり

武市瑞山銅像

武市瑞山銅像

高知県須崎市、横浪半島(よこなみはんとう)を走り抜けるドライブウェイ、横浪黒潮ライン・高知県道47号(横浪公園線)途中にある銅像が武市瑞山銅像(たけちずいざんどうぞう)。高知県内各地に建立される「土佐偉人銅像」のひとつで、勤王の志士・武市瑞

帷子崎展望台

帷子崎展望台

高知県須崎市浦ノ内、横浪半島(よこなみはんとう)を走り抜けるドライブウェイ、横浪黒潮ライン・高知県道47号(横浪公園線)途中にある展望台が帷子崎展望台(かたびらざきてんぼうだい)。帷子崎の付け根、半島の尾根上にある展望地で、室戸岬、足摺岬の

宇佐大橋

宇佐大橋

高知県土佐市、宇佐漁港と横浪半島を結ぶ全長645mの橋が、宇佐大橋。昭和48年に宇佐大橋が架橋されるまでは福島~井尻間の渡船(宇佐の渡し・龍の渡し)を利用していました。橋のたもとには「渡し場の跡」碑も立っています。橋の完成で横浪黒潮ラインで

鳴無神社

鳴無神社

高知県須崎市、横浪半島の浦ノ内湾側に鎮座する古社が、鳴無神社(おとなしじんじゃ)。もともとの参道は海から入るようにつくられることから、「土佐の宮島」とも。寛文3年(1663年)、土佐藩2代藩主・山内忠義(やまうちただよし)が再建した本殿・幣

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ