旧暦1月7日~8日7:00頃、奥州市の黒石寺(こくせきじ)で日本三大奇祭『蘇民祭』が開催されます。天平元年(729年)創建と伝わる奥州市水沢の古刹、黒石寺。「旧暦の正月7日夜から翌早暁にかけて行なわれる『裸の男と炎のまつり』で、蘇民袋の争奪戦がクライマックス。「日本三大奇祭」のひとつにも数えられています。
黒石寺『蘇民祭』は夜を徹して行なわれる!
「厄払いや五穀豊穣を祈願し、男たちが夜を徹して繰り広げる勇壮な奇祭として知られています」(奥州市水沢総合支所商工観光課)。
黒石寺で行なわれる蘇民祭は、裸の男と炎の祭とし、災厄を払い、五穀豊穣を願う裸参りに始まり、柴燈木登、別当登、鬼子登と夜を徹して行なわれます。
翌早暁にかけて繰り広げられる蘇民袋の争奪戦は、この祭のクライマックス。
厳寒をものともせず裸の男達のエネルギーが激しくぶつかり合う。
蘇民袋争奪戦は、「蘇民将来子孫門戸☆」の九文字が記された疫病の護符(=小間木)が入った蘇民袋を切り開き、集った善男、善女はその小間木を拾ってお守りとしますが、その後に、裸の男たちが袋を争奪するもの。
争奪戦は境内を出て2時間あまりも続き、最終的には袋の首の部分を握っていたものが取主(とりぬし)となって争奪戦は終了となります。
暖冬で雪が少ない年の場合には、境内がぬかるんでいるので泥をかぶってもいいような服装で見学をとのこと。
なお蘇民袋争奪戦は一般の参加も可能で参加者は下帯と足袋を着用のこと。
参加は登録者に限られ、例年は旧暦1月8日の午前0:00から「祭り案内所」にて登録を受付。
詳細は黒石寺ホームページを参照。
岩手県内各地に伝承される蘇民信仰
蘇民信仰はもともと中央アジアに起源し、中国の道教や陰陽道の影響を受けたもの。
蘇民将来符を頒布する習慣は岩手県や長野県など全国各地に伝承されていますが1000年の歴史を誇る『黒石寺蘇民祭』など岩手県の蘇民祭は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
岩手県内では、胡四王神社蘇民祭(花巻市・胡四王神社/1月2日)、興田神社蘇民祭(一関市・興田神社/1月第2日曜)、伊手熊野神社蘇民祭(奥州市・伊手熊野神社/1月14日〜1月15日)、永岡蘇民祭(金ケ崎町・町内永沢・永栄地区一帯/1月下旬)、光勝寺五大尊蘇民祭(花巻市石鳥谷町五大堂・豊山派 貴峯山光勝寺/2月下旬)、早池峰神社蘇民祭(花巻市・早池峰神社/3月17日)などで伝承されています。
蘇民将来符を頒布する習慣は岩手県や長野県など全国各地に伝承されていますが1000年の歴史を誇る『黒石寺蘇民祭』など岩手県の蘇民祭は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
岩手県内では、胡四王神社蘇民祭(花巻市・胡四王神社/1月2日)、興田神社蘇民祭(一関市・興田神社/1月第2日曜)、伊手熊野神社蘇民祭(奥州市・伊手熊野神社/1月14日〜1月15日)、永岡蘇民祭(金ケ崎町・町内永沢・永栄地区一帯/1月下旬)、光勝寺五大尊蘇民祭(花巻市石鳥谷町五大堂・豊山派 貴峯山光勝寺/2月下旬)、早池峰神社蘇民祭(花巻市・早池峰神社/3月17日)などで伝承されています。
黒石寺『蘇民祭』|奥州市 | |
開催日 | 旧暦1月7日~8日 2020年1月31日(金)~2月1日(土) 2021年2月18日(木)~2月19日(金) 2022年2月7日(月)~2月8日(火) 2023年1月28日(土)~1月29日(日) 2024年2月16日(金)~2月17日(土) |
時間 | 7:00頃 |
所在地 | 岩手県奥州市水沢区黒石町山内17 |
場所 | 黒石寺 |
関連HP | 黒石寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR水沢江刺駅からタクシーで15分。水沢江刺駅・水沢駅から臨時バス運転。臨時バスの時刻については黒石寺ホームページを参照 |
ドライブで | 東北自動車道奥州スマートICから約10km |
駐車場 | 黒石寺門前・東光庵前臨時駐車場 |
問い合わせ | 奥州市商業観光課 TEL:0197-24-2111 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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