田縣神社『豊年祭』｜小牧市

毎年3月15日、愛知県小牧市の田縣神社（たがたじんじゃ）で『豊年祭』が行なわれます。田縣神社には、五穀豊穣・万物育成の神である御歳神と子宝・安産の神である玉姫命（たまひめのみこと）が祀られています。『豊年祭』は毎年新しく制作される男性のシンボルをかたどった大男茎形（おおおわせがた）を厄男達が御輿に担ぎ行列をなすことで有名。

男茎形（おはせがた）は、男性のシンボルの古称

田縣神社の祭神である玉姫命に夫神の建稲種命（たけいなだねのみこと）をお迎えする形式の祭礼。
直径60cm、長さ2m余りの大男茎形（男性の性器）を毎年新しく檜でつくり、それを厄男達が担ぎ、御旅所（熊野社と神明社が隔年で交代）から行列して田縣神社に奉納し、五穀豊穣、万物育成、子孫繁栄を祈願するもの。

ちなみに大同2年（807年）に編纂された平安時代の神道資料『古語拾遺」に「若如此不出去者宜以牛完置溝口作男茎形（ヲハセガタ）以加之」とあり、古くから男茎形という言葉があったことがわかります。

豊年祭当日は駐車場の用意はないので公共交通機関の利用を。
周辺には交通規制も実施されます。

田縣神社『豊年祭』 例年の日程

10:00＝大男茎形と神宝類など、お旅所「熊野社」に安置。御輿を担ぐ厄男の献餅行列、尾張中央農協味岡支店前出発。
11:00＝厄男による献餅行列田縣神社に到着
13:00＝お旅所で『御前祭』（御輿行列出発神事）を斎行
14:00＝御輿行列お旅所を出発
15:00＝『例大祭』を田縣神社本殿にて斎行
15:30＝御輿行列田縣神社に到着
16:00＝奉祝餅投げ