鹿目の滝

熊本県人吉市を流れる球磨川の支流、鹿目川の上流に架かる雄滝、雌滝、平滝3つの滝の総称が鹿目の滝（かなめのたき）。「日本の滝百選」にも選定される名瀑です。落差36mの勇壮な雄滝は、180万年前の肥薩火山群（国見山地）の火山活動によってできた安山岩の柱状節理の断崖に架かり、轟音とともに白い飛沫を上げて垂直に落下する直瀑です。

雄滝、雌滝、平滝の総称が鹿目の滝

雄滝の上流には滑滝（なめたき）状で落差12mの平滝が続いています。
2段になって落ちる落差37mの雌滝は、雄滝、平滝とは別の沢に懸かっています。
国土地理院の2万5000分の1地形図には雄滝の場所に滝マークと鹿目の滝と表記されています。

滝の探勝は、下流から遊歩道に入れば、本流を木橋で渡って雄滝、そして脇の沢の雌滝に到達します。

平滝へは少し上流のインフォメーション広場から上の滝渓流広場へと歩けば、雄滝の落口を横から眺め、平滝へと到達します。
駐車場なないので路肩の駐車スペースを利用。

例年8月第1日曜日には『鹿目の滝祭り』が行なわれ、涼を求める大勢の人々で賑わいます。

熊本県内にある「日本の滝百選」選定の滝は、鹿目の滝のほか、四十三万滝（菊池市）、せんだん轟の滝（栴檀轟の滝／八代市）、数鹿流ヶ滝（南阿蘇村）の4本です。

四十三万滝

菊池市の菊池渓谷にある滝で「日本の滝百選」にも選定されているのが四十三万滝。環境省の「名水百選」に選ばれた菊池水源は菊池川の源流ですが、湧き出した水は阿蘇外輪山の外側斜面を急流となって流れ下っています。四十三万滝の落差は10mほどとさほどで

せんだん轟の滝

熊本県八代市泉町を流れる小原川に架かる落差70m、幅10mの巨瀑がせんだん轟の滝で、「日本の滝百選」に選定。五家荘（ごかのしょう）では滝のことを「轟」（とどろ）と呼び、昔は滝の周辺に栴檀（せんだん）の大木が多数あったのがその名の由来なったも

数鹿流ヶ滝

熊本県南阿蘇村を走る国道57号沿いにある落差60m、幅20mの巨瀑で、日本の滝百選にも選ばれている名瀑が数鹿流ヶ滝（すがるがたき）。阿蘇大橋からも眺めることができますが、国道57号沿いの駐車場から徒歩5分で観瀑台。平安時代末、阿蘇大宮司の巻