毎年5月3日、滋賀県草津市で『草津のサンヤレ踊り』が行なわれます。サンヤレ踊りは下笠町の老杉神社(下笠のサンヤレ踊り)のほか、矢倉、志那、吉田、志那中、片岡、長束と市内7ヶ所で祭礼行事として行なわれる伝統のある踊り。室町時代後期以降、関西で流行した拍子物(囃子物)の系譜をひく風流芸能(ふりゅうげいのう)です。
国の無形民俗文化財に指定の風流芸能
花の咲く時期に病気が流行るのを疫病神のしわざと考えていた昔の人々は、悪疫を御輿や笹、榊などの依り代(よりしろ)につけて村外れまで送り出し、災いから逃れようと試みました。
村中踊り回って疫病神を依り代になすりつけ、楽器ではやし立てて神の腰を上げ、隣村に送るもの。
踊りの構成は、太鼓打ち、スッコ、ササラ摺り、棒振り、鼓打ち、太鼓受け、音頭取り、鉦摺(かねすり)、笛吹きからなり、音頭取りは、意味の判然としない詞章を歌いながら、団扇(うちわ)を片手に踊り、「サンヤレ、サンヤレ」の囃子詞(はやしことば)がかけられます。
室町時代以降、中世に流行した風流芸能のひとつで、鉦・太鼓・笛など囃しものの器楽演奏や小歌に合わせて様々な衣装を着た人びとが群舞する踊り。
草津のサンヤレ踊りは、平成5年に、国の無形民俗文化財に指定されています。
草津市には伊砂砂神社灯明祭(9月)に奉納される『渋川の花踊り』など、風流踊りが伝承。
おもな実施場所とおよその時刻
・下笠のサンヤレ踊り=老杉神社(下笠町)/12:00頃〜
・片岡のサンヤレ踊り=印岐志呂神社(片岡町)/0:20頃〜
・長束のサンヤレ踊り=印岐志呂神社(片岡町)/12:00頃〜
・志那のサンヤレ踊り=志那神社(志那町)/13:00頃〜
・吉田のサンヤレ踊り=三大神社(志那町)/13:30頃〜
・志那中のサンヤレ踊り=惣社神社(志那中町)/0:30頃〜
・矢倉のサンヤレ踊り=立木神社(草津4丁目)/13:30頃〜
草津のサンヤレ踊り|草津市 | |
開催日時 | 毎年5月3日 |
所在地 | 滋賀県草津市 |
場所 | 老杉神社・印岐志呂神社・志那神社・三大神社・惣社神社・立木神社 |
関連HP | 草津市公式ホームページ |
電車・バスで | JR琵琶湖線草津駅からバスで10分、下出下車、徒歩5分 |
ドライブで | 新名神高速道路草津田上IC、名神高速道路栗東IC、または瀬田西ICから約5km |
問い合わせ | 老杉神社 TEL:077-568-0136 教育委員会事務局歴史文化財課歴史文化財係 TEL:077-561-2429 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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