三重県桑名市にある三崎跨線橋、そして西桑名第2号踏切道は、日本で唯一の「3種類の線路幅を見学できる」という貴重な場所。ここを通る近鉄名古屋本線の線路幅は1435mmの標準軌、JR関西本線は1067mmの狭軌、残る最後の三岐鉄道北勢線はナローゲージ(特殊狭軌)の762mmという線路幅なのです。
「一目三線」は、実に奇跡的なコラボ

鉄道ファンでもあまり知らないこの珍光景ですが、三岐鉄道北勢線がナローゲージだからこそ生まれる光景。
戦前は全国各地にあった軽便鉄道がこのナローゲージでしたが、廃線となり、現役で残っているのは、この三岐鉄道北勢線のほか、四日市あすなろう鉄道の内部・八王子線、そして黒部峡谷鉄道トロッコ電車の3事業者だけ。
さらに四日市あすなろう鉄道・あすなろう四日市駅は、標準軌の近鉄名古屋線と近鉄湯の山線の横を走っていますが、狭軌のJR線が遠く離れているので、「一目三線」は実現しないのです。
黒部峡谷鉄道トロッコ電車も同様に、富山地方鉄道(狭軌)の宇奈月駅で連絡していますが、こちらは標準軌の線路がないのでやはり「一目三線」にはなりません。
実はこの、「一目三線」が実に奇跡的なコラボだということがよくわかります。
しかも「西桑名第2号踏切道」は日本で唯一3種類の線路幅を横断できるという貴重な場所。
三重県桑名市に行く機会があったなら、ぜひそんな奇跡の光景をお見逃しなく。
日本で唯一、3種類の線路幅を見学できる跨線橋、踏切が三重県に! | |
所在地 | 三重県桑名市 |
電車・バスで | JR・近鉄桑名駅から徒歩5分〜10分 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag