河合神社

河合神社

京都府京都市左京区、下鴨神社(賀茂御祖神社)の第一摂社で、糺の森(ただすのもり)に南北に伸びる参道の南の入口近くに建つのが河合神社(かわいじんじゃ)。祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと=日本神話で神武天皇の母)で、古来、女性守護としての信仰を集める社です。手鏡形の「鏡絵馬」が有名。

美麗祈願、安産祈願、縁結び祈願に「鏡絵馬」を奉納

河合神社

美人祈願(美麗祈願)や、安産・子育て祈願、縁結びなどを叶えてくれる、女性の守護神。
「鏡絵馬」は、手鏡形の絵馬に描かれた顔を自分の顔に見立てて普段使っている化粧品でメイクアップし、裏面に願い事を書いて奉納するもの。
「鏡絵馬」と一緒に授与される「御供米」(おくま)は、神前に供えられた米で、ご飯と一緒に炊き上げることで厄除けにもなるとのこと。
つまりは、「絵馬に願いを託すことにより外見だけでなく内面も磨いて美しくなっていただくということに」(賀茂御祖神社)。

賀茂川と高野川が合流する只洲河原(ただすがわら)に祀られたことから河合神社(河が合う地の神社)と呼ばれていますが、正式名は鴨川合坐小社宅神社(かものかわあいにいますおこそべじんじゃ)で、平安時代編纂の『延喜式神名帳』にも名神大社((みょうじんたいしゃ=式内社のうちで特別に由緒正しく、霊験にすぐれた祭神を祀る神社)という高い神格の社として記載されています。

現在では河合神社(かわいじんじゃ)と呼ばれていますが、河合社(ただすのやしろ)、只洲社(ただすのやしろ)という呼称が旧来のもの。

『方丈記』で知られる鴨長明(かものちょうめい)は、下鴨神社(賀茂御祖神社)の禰宜(ねぎ)の息子で、河合神社境内には、鴨長明が晩年を過ごしたと伝わる日野山にあったという「方丈の庵」が復元されています。

下鴨神社(賀茂御祖神社)の参道にある摂社では、相生社(あいおいのやしろ)も縁結びに霊験あらたかと知られているので、両社の参拝がおすすめです。
なお、下鴨神社(賀茂御祖神社)の境内全域が世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産になっています。

河合神社
奉納された「鏡絵馬」
河合神社
名称 河合神社/かわいじんじゃ
所在地 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
関連HP 下鴨神社公式ホームページ
電車・バスで 京阪本線出町柳駅から徒歩5分、JR京都駅から市バスで28分、下鴨神社前下車
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約12km
駐車場 300台/有料
問い合わせ 下鴨神社(賀茂御祖神社) TEL:075-781-0010/FAX:075-781-4722
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
鴨長明の方丈庵(復元)

鴨長明の方丈庵(復元)

京都府京都市左京区、下鴨神社(賀茂御祖神社)の第一摂社で、糺の森(ただすのもり)に建つ河合神社の境内にあるのが鴨長明の方丈庵(ほうじょうあん/復元)。鴨長明(かものちょうめい)は、下鴨神社(賀茂御祖神社)の禰宜(ねぎ)・鴨長継の次男で、晩年

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