高台寺

高台寺

京都府京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の寺、高台寺(正式名は高台寿聖禅寺)。豊臣秀吉の菩提を弔うために、秀吉の正室、北政所(ねね=出家して高台院湖月尼)が徳川家康の援助を仰ぎ、慶長10年(1605年)に創建した近世京都を代表する名刹で「ねねの寺」と呼ばれています。紅葉の名所としても名高く、ライトアップも人気。

秀吉の正室・北政所が建立した名刹

高台寺

高台寺の造営に際しては、徳川家康が秀吉没後という当時の政治的配慮と、北政所との良好な関係を背景に多大の財政的援助を行なっています。
創建当初は曹洞宗の寺でしたが、寛永元年(1624年)、臨済宗建仁寺派大本山・建仁寺の三江紹益(さんこうじょうえき)を中興開山に招聘し、臨済宗となっています。
伏見城の一部を移築した建物が多数ありましたが、火災に遭い現在は表門、三江紹益を祀る開山堂、霊屋(おたまや)、北政所が秀吉を偲びながら月を眺めたという観月台、傘亭(安閑窟)と時雨亭の2つの茶室が残るのみとなっています。
内部の『高台寺蒔絵』が美しい霊屋など、創建当時建築物はすべて国の重要文化財に指定されています。
傘亭(安閑窟)、時雨亭は、千利休の作で、秀吉好みと伝えられています。

開山堂を中心に広がる庭園は小堀遠州作で国の史跡及び名勝になっています。

桜(3月中旬~5月初旬)と8月の燈明会、紅葉(10月下旬~12月初旬)の時期はライトアップされて、夜間拝観が可能。

ちなみに、門前に伏見城の化粧御殿が移築されて、北政所の居所とされていましたが、現在はその跡地が塔頭の圓徳院(北政所終焉の地)になっています。

高台寺
名称 高台寺/こうだいじ
所在地 京都府京都市東山区高台寺下河原町526
関連HP 高台寺公式ホームページ
電車・バスで JR京都駅から市バスで19分、東山安井下車、徒歩7分
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約8km
駐車場 高台寺駐車場(140台/有料)
問い合わせ 高台寺 TEL:075-561-9966/FAX:075−561−7387
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
高台寺『秋の特別展・夜間特別拝観』

高台寺『秋の特別展・夜間特別拝観』(紅葉ライトアップ)|2024

2024年 10月25日(金)〜 12月15日(日)、京都市東山区の高台寺で『秋の特別展・夜間特別拝観』(紅葉ライトアップ)が開催。豊臣秀吉の正室・北政所(高台院)が秀吉の冥福を祈るため建立した高台寺。臥龍池周辺などのヤマモミジ、イロハモミ

高台寺『春の特別展・春の夜間特別拝観』

高台寺『春の夜間特別拝観』|京都市|2024

2024年3月15日(金)〜5月6日(月・祝)、京都市の高台寺で『春の夜間特別拝観』が行なわれます。点灯は17:00。 また、3月1日(金)~7月初旬9:00~17:00(受付終了)には、『高台寺奉納襖 特別公開』が開催され、高台寺にこれま

京都・東山花灯路

京都・東山花灯路2020|京都市

2020年3月6日(金)〜3月15日(日)18:00〜21:30、京都市で『京都・東山花灯路2020』。北は青蓮院から、八坂神社、円山公園、高台寺、圓徳院、法観寺を経て南は清水寺までの道に露地行灯約2500基を設置する「灯りと花の路」が出現

ねねの道

ねねの道

京都府京都市東山区、高台寺の西側を南北に通る高台寺北門前通は、通称が、ねねの道。一念坂、維新の道の分岐から北に祇園閣の前で屈曲しながら円山公園まで続く道で、京都らしい風情あふれる道です。ねねとは、豊臣秀吉の正室、北政所(高台院)のこと。道の

台所坂

台所坂

京都府京都市東山区、高台寺の西側を南北に通る高台寺北門前通は、通称が、ねねの道。そのねねの道から高台寺の庫裏(くり)へと上る坂道が台所坂です。小さな石段の坂道ですが、新緑、紅葉シーズンには京都らしい風情があり、写真撮影にも人気の場所になって

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ