大江山

大江山

天橋立(あまのはしだて)の南、京都府福知山市と与謝野町の境に位置する標高832.4mの山、大江山。千丈ヶ嶽とも呼ばれますが、平安時代中期、京を荒らしまわった鬼の頭領・酒呑童子(しゅてんどうじ)の伝説が伝わることから大江山として有名です。

大江山の鬼伝説で有名な京の名山

大江山
山麓から眺めた大江山

日本でもっとも古い超塩基性の岩体からなり、特異な植層を形成、植物の水平分布上は暖帯植物帯に属していますが、8合目付近(標高600m)から山頂にかけては温帯植物帯に属し、ここを境に下はクスノキ、カシなどの自然樹林、上はブナ、トチノキなどの原生林になっています。
丹後天橋立大江山国定公園に指定、「森林浴の森日本100選」にも選ばれています。
とくに主峰の千丈ケ嶽から北へと続く鳩ヶ峰(746m)、鬼の岩屋(686m)までの尾根上の縦走路は、ハイキングコースとして人気。
鬼の岩屋付近の超塩基性の蛇紋岩帯には、大江山蛇紋岩植物と呼ばれるヒュウガミズキ、マルバマンサク、タンゴグミが生育。

登山口は、福知山市の酒呑童子の里が一般的。
ここには、ビジターセンター的な機能を有する「日本の鬼の交流博物館」もあり、大江山の鬼伝説を今に伝えています。
8合目の鬼嶽稲荷神社(大江山休憩所)まで車で入れば(舗装された林道)、徒歩45分で大江山(千丈ヶ嶽)山頂。
鬼嶽稲荷神社は標高650mにあり、周囲は貴重なブナの原生林で修験道の霊地でもある「鬼の洞窟」(行者たちが厳しい修行をしたところ)も残されています。
また秋の晴れた日の早朝なら、かなり高い確率で雲海が出現。

大江山の鬼伝説は、渡来人の金属精錬に由来!?

大江山

大江山は超塩基性の岩でできていますが、鉱物を多量に含むため、古来から金属精錬に利用されていたことが推測されます。

現在「日本の鬼の交流博物館」が建つ場所も黄銅鉱を産する銅山(河守鉱山)の跡。
河守鉱山は、大正6年に鉱床が発見され、昭和8年に本格的採掘を開始、昭和48年に閉山した銅山です。
山の反対側、与謝野町でも昭和14年、ニッケル鉱石が発見され、現在の「道の駅シルクのまちかや」に精錬場が完成、工場と野田川駅を結ぶ加悦鉄道(昭和60年に廃線、跡地は加悦岩滝自転車道に転用)も引かれていました。

古代、渡来人がここに金属精錬の技術を生かした鉱山をもち、その所有をめぐって山城の勢力と対峙、それが鬼伝説になったと推測でき、大江山に登るならその地質にもぜひ注目を、
酒呑童子の伝説は、滋賀県の伊吹山にも伝わっていますが、近江の湖北地方もやはり古代のたたら製鉄の地です。

また大江山の東には普甲峠(宮津街道)、西には与謝峠(山陰道丹後支路)があり、与謝峠越えの道は古代の山陰道・丹後支道のルートになっていました。

大江山
名称 大江山/おおえやま
所在地 京都府福知山市大江町佛性寺
電車・バスで 北近畿タンゴ鉄道大江駅から町営バス大江山行きで20分、大江山の家下車、徒歩1時間で登山口
ドライブで 京都縦貫自動車道舞鶴大江ICから約20kmで鬼嶽稲荷神社
駐車場 鬼嶽稲荷神社駐車スペースを利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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