亀末廣

亀末廣

京都府京都市中京区、新風館の北側、姉小路通に面して建つ老舗和菓子店が、亀末廣 (かめすえひろ)。伏見醍醐の釜師だった亀屋源助が文化元年(1804年)に創業した京菓子の店で、江戸時代には徳川家が宿館とした二条城や御所にも菓子を納めていた名店。お茶に合う干菓子として今も絶大な人気が。

「四畳半」の愛称で呼ばれる代表銘菓「京のよすが」

亀末廣

四季折々の草花を巧みにデザイン化し、「干菓子」で表現する手法を創案したのは、3代目(当主は7代目、次期8代目の吉田かな女さんが店を切り盛りしています)。
「一対一の商い」をかたくなに守り、今でも原則として店頭販売のみとなっています(「売って喜ぶよりも、買って喜んでいただく」が家訓なのだとか)。

代表銘菓「京のよすが」は、客畳、踏込畳、点前畳、貴人畳が炉畳を囲む、四畳半に仕切った茶室を感じさせる風雅なもので(秋田杉を使った菓子箱です)、茶人に「四畳半」の愛称で呼ばれるのも頷けます。
「四畳半」に入る干菓子は、季節感を大事にするため、「おおまかに年14回ほど変わります」とのこと。
干菓子といっても一部に求肥を使っているので、日持ちはあまりしません。
片開き、亀甲といったお手軽サイズも用意されています。

玄米と和三盆味の打物「古都」、和三盆味の落雁に報恩庵(一休寺)の一休寺納豆を合せた「絹のしずく」、コーヒーにもよく合う玄米落雁の「一休寺」、口どけのいい和三盆の「お千代宝」(おちょぼ)など、目移りしてしまいます。

「亀末廣」という看板は各種の干菓子の菓子型で縁取られていることにも注目を。
実はこれ、徳川家や御所からの特注品を製造したときの菓子型とか。
一度だけ使った菓子型を再利用したというわけです。

亀末廣
名称 亀末廣/かめすえひろ
所在地 京都府京都市中京区姉小路車屋町東入ル車屋町251
電車・バスで 京都市営地下鉄烏丸御池駅から徒歩3分
問い合わせ 亀末廣 TEL:075-221-5110/FAX:075-221-5110
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ