宇治上神社・桐原水

宇治上神社・桐原水

宇治市の世界遺産の「古都京都の文化財」にも登録される宇治上神社内にある湧水で、「宇治七名水」のひとつ。後嵯峨天皇が宇治を訪れたのを機に、宇治には茶畑が拓かれ、そのお茶を立てるのにも使われたのがこの名水。

「宇治七名園」と「宇治七名水」が宇治茶を支えた!

宇治上神社・桐原水

足利義満の庇護のもとで発展した宇治茶ですが、1564(永禄7)年、「宇治七名園」が成立しています。
「森、祝、宇文字、川下、奥ノ山、朝日に続く琵琶とこそ知れ」と和歌になった7つの茶園です(現存するのは堀井七茗園が管理している「奥ノ山茶園」のみ)。
戦国時代には、茶道が戦国大名のたしなみとなり、織田信長、豊臣秀吉も茶摘みや製茶を見学し、信長は茶師の森彦右衛門を御茶頭取として宇治郷の支配を命じています。
秀吉は新進の茶師上林氏を登用し、千利休とともに宇治茶に関心を強めています。
宇治郷以外の者が宇治茶と称して茶を販売することを禁じたのも秀吉です。

「宇治七名園」の誕生を背景に、お茶を立てる水にも関心が注がれ、「宇治七名園」が誕生します。
桐原水、泉殿(いずみどの=現・ユニチカ宇治工場の南側)、平等院境内の阿弥陀水と法華水(推定地に井戸が掘られて名水が復元されています)、高浄水(泉殿近く)、公文水(くもんすい=橋姫神社)、百夜月井(ももよづきい=宇治神社御旅所西隣)の7つの湧水ですが、現存するのは桐原水のみ。
復元が法華水(平等院)ということに。

宇治上神社・桐原水
名称 宇治上神社・桐原水/うじがみじんじゃ・きりはらすい
所在地 京都府宇治市宇治山田1
電車・バスで 京阪電鉄宇治駅から徒歩10分、JR宇治駅から徒歩20分
ドライブで 京滋バイパス宇治東ICから約2.2km。または、宇治東ICから約3.9kmで宇治駐車場
駐車場 宇治上神社参拝者用駐車場(10台)、または、宇治駐車場(200台/有料)
問い合わせ 宇治上神社 TEL:0774-21-4634
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

宇治上神社

2017年12月29日

 

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