京都市東山区の三条通白川橋東詰にあるのが三条通白川橋道標(さんじょうどおりしらかわばしみちしるべ)。延宝6年(1678年)、三条通の白川に架かる橋の袂に京都に不案内な旅人のために建立されたし標石(しるべいし)で、京都市に現存する最古の道標になっています。
現存する京都最古の道標が白川橋の袂に
三条通は江戸時代の東海道、京の都の入口(三条大橋が起点)。
三条大橋から東に900mほどのところ、白川に架るのが白川橋です。
三条白川橋道標は、高さ157cm、幅27cm、奥行24cmの標石で、北側に「三条通白川橋」、東側に「是よりひだり ちおんゐん ぎおん きよ水みち」、南に「延宝六戊午三月吉日 京都為無案内旅人立之 施主 為二世安楽」と刻まれています。
京都に不案内な旅人のために建立したことがわかります。
「為二世安楽」は、施主の名ではなく、「現世(今生)と来世(後生)の両世において安楽を得るために」建立ということ。
江戸時代に建立された石碑には、「為二世安楽」と刻まれたものをよく見かけます。
ちなみに、現存する日本最古の道標は、高野街道・大門口(慈尊院~高野山壇上伽藍)に通じる町石道に建治2年(1276年) に建立された「上天野の奉為大僧正聖基道標」(和歌山県かつらぎ町)です。
三条通白川橋道標 | |
名称 | 三条通白川橋道標/さんじょうどおりしらかわばしみちしるべ |
所在地 | 京都市東山区三条通白川橋東入五軒町 |
電車・バスで | 京都市営地下鉄東西線東山駅からすぐ |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約6km |
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