清水寺・奥の院

清水寺・奥の院

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、清水の舞台として有名な本堂と同様に懸造り(かけづくり)の舞台があるのが、奥の院。国宝に指定される本堂(清水の舞台)と同時期の寛永10年(1633年)の再建で、国の重要文化財に指定されています。

「清水の舞台」を眺める絶好の場所は、本堂と同じ懸造り

清水寺・奥の院

断崖に建つ奥の院の直下には、清水寺のルーツとなり、音羽山清水寺という寺名の由来にもなった霊水、音羽の滝が落ちています。
清水寺は、奈良時代末の宝亀9年(778年)、延鎮上人が草庵を結んだのが始まりと伝えられますが、その延鎮上人が草庵を結んだとされるのが、現在の奥の院の場所。

16世紀の半ばに描かれたとされる『清水寺参詣曼荼羅図』にも、現在と同様の舞台造りの建物が描かれていることから、寛永6年(1629年)の火災で焼失する以前にも、すでに同様の建物があったことがわかります。
寛永10年(1633年)に再建された現在の「清水奥の院の舞台」手すりの擬宝珠(ぎぼし)には「奥千手舞台」と刻まれていることから、当時は「奥千手堂」と称されていたことがわかっています。

奥の院には、秘仏本尊の三面千手観音のほか、脇侍に毘沙門天、地蔵菩薩、眷属(けんぞく)として二十八部衆、風神・雷神の諸仏が安置されています。

奥の院横の阿弥陀堂は、平安時代末の文治4年(1188年)、浄土宗の開祖・法然上人が唱導した常行念仏が日本で最初に行なわれた場所とされています。

清水寺・奥の院
奥の院から眺めた京都タワー、そして京都の夜景
清水寺・奥の院
清水寺・奥の院
名称 清水寺・奥の院/きよみずでら・おくのいん
所在地 京都府京都市東山区清水1-294
関連HP 清水寺公式ホームページ
電車・バスで 京阪電鉄清水五条駅から徒歩25分
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約7km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 清水寺 TEL:075-551-1234/FAX:075-551-1287
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
地主神社

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