清水寺・三重塔

清水寺・三重塔

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、京都市街地からも視認できる清水寺のシンボルのひとつが、三重塔。塔高約30m(基壇を含む)は、国内最大級。創建は平安時代の承和14年(847年)と伝えられ、現存する三重塔は、火災で焼失後の寛永9年(1632年)の再建。国の重要文化財に指定されています。

「清水の舞台」とともに清水寺のシンボル的存在に

清水寺・三重塔

本尊として大日如来像を祀り、四方の壁に真言八祖像、天井・柱などには密教仏画や龍が極彩色で描かれています。
昭和62年に解体修理が実施され、桃山様式の極彩色に戻され、平成26年度に30年ぶりの塗り直しが行なわれています。

初重総間(1重目の柱間)が17尺(5.15m)級というのも、ほかの三重塔には見られない、五重塔規模のサイズで、その迫力を感じさせます。

瓦葺き(かわらぶき)の屋根の四隅には鬼瓦が配されていますが、東南の角だけは、竜神の鬼瓦になっているのでお見逃しなく。
水を司る神である竜神を置いて、火防(ひぶせ)にしたのだと推測できます。
よく観察すると各層ごとに長押(なげし)と台輪の文様が異なっているのがわかり、手の込んだ造作(ぞうさく)であることがわかります。

三重塔は、とくに海外からの観光客に人気の被写体で、子安塔から眺めると本堂(清水の舞台)と同じフレームに収まるので、とくに人気の撮影ポイントになっています。

清水寺・三重塔
子安塔側から眺めると清水の舞台と三重塔がワンフレームに(注/レンズの画角により異なります)
清水寺・三重塔
名称 清水寺・三重塔/きよみずでら・さんじゅうのとう
所在地 京都府京都市東山区清水1-294
関連HP 清水寺公式ホームページ
電車・バスで 京阪電鉄清水五条駅から徒歩25分
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約7km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 清水寺 TEL:075-551-1234/FAX:075-551-1287
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
清水寺・音羽の滝

清水寺・音羽の滝

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で奥の院の崖下にある霊水が、音羽の滝(音羽の瀧)。清水寺が音羽山清水寺と称するように、清水寺の開創の起源で、寺名の由来となった滝。今も3本の筧(かけい)から清水が流れ落ち

清水寺・奥の院

清水寺・奥の院

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、清水の舞台として有名な本堂と同様に懸造り(かけづくり)の舞台があるのが、奥の院。国宝に指定される本堂(清水の舞台)と同時期の寛永10年(1633年)の再建で、国の重要

清水寺・子安塔

清水寺・子安塔

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、洛陽三十三所観音巡礼・第14番札所が、子安塔(こやすのとう)。安産の神として信仰される子安観音(千手観音)が本尊で、現存する子安塔は1500年(明応9年)の再建、塔高

清水寺・阿弥陀堂

清水寺・阿弥陀堂

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、奥の院の並びに建つのが、阿弥陀堂(あみだどう)。「清水の舞台」と称される本堂の東に位置し、現存する建物は、火災で焼失後の寛永8年(1631年)の再建で、国の重要文化財

清水寺・釈迦堂

清水寺・釈迦堂

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、本堂(清水の舞台)の東側、奥の院、阿弥陀堂と並んで建つのが釈迦堂(しゃかどう)。火災で焼失後の寛永8年(1631年)の再建で、国の重要文化財に指定。堂内の天井には天女

地主神社

地主神社

京都府京都市東山区、清水の舞台(きよみずのぶたい)で有名な清水寺本堂の北側に鎮座するのが地主神社(じしゅじんじゃ)。清水寺の鎮守社で、良縁ならおまかせという、京都最古の縁結びの神様。清水寺の一部として世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資

清水寺・仁王門

清水寺・仁王門

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、参詣者を仁王像が睨みをきかせて出迎える正門が、仁王門。応仁の乱の戦火で文明元年(1469年)に焼失し、明応9年(1500年)頃に再建された建築物で、国の重要文化財に指

清水寺・西門

清水寺・西門

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、正門となる仁王門の横、三重塔の前に建つのが、西門(さいもん)。現存する建物は、火災で焼失後の寛永10年(1633年)に徳川家光が再建。西方浄土(さいほうじょうど=極楽

清水寺・鐘楼

清水寺・鐘楼

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、大晦日に一般の参拝者が除夜の鐘を撞くことができるのが、鐘楼。江戸初期の慶長12年(1607年)に桃山様式で再建された建物で、国の重要文化財に指定されています。除夜の鐘

清水寺・経堂

清水寺・経堂

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、教学の場として寛永10年(1633年)に創建された堂が、経堂(きょうどう)。本尊は釈迦三尊像で、鏡天井に江戸時代の絵師・岡村信基(おかむらのぶもと)筆の墨絵の円龍が描

清水寺・随求堂

清水寺・随求堂

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、秘仏(過去に3度しか御開帳されていません)の大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)坐像を本尊として祀っているのが、随求堂(ずいぐどう)。しかも堂の下を大随求菩薩の胎内に見立て

清水寺・千体石仏群

清水寺・千体石仏群

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、清水寺本坊・成就院の参道にあるのが、千体石仏群(せんたいせきぶつぐん)。明治維新後の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の嵐は、京にも吹き荒れ、市中にあった石仏を廃棄する際に

成就院

清水寺・成就院

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、期間限定で特別公開される庭園「月の庭」(国の名勝)で有名なのが、成就院(じょうじゅいん)。もともとは応仁の乱からの復興に尽力した願阿上人(がんあしょうにん)の住房で、

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ