清水寺・釈迦堂

清水寺・釈迦堂

京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、本堂(清水の舞台)の東側、奥の院、阿弥陀堂と並んで建つのが釈迦堂(しゃかどう)。火災で焼失後の寛永8年(1631年)の再建で、国の重要文化財に指定。

堂内の天井には天女が舞う

清水寺・釈迦堂
右側に阿弥陀堂が並んでいます

釈迦堂という名の通り、本尊は釈迦如来(しゃかにょらい)で、一段高く設けられた黒漆塗りの須弥壇(しゅみだん)に釈迦如来を中央に、脇侍(わきじ)の普賢菩薩(ふげんぼさつ=人々を救う賢者)、文殊菩薩(もんじゅぼさつ=智慧の菩薩)の釈迦三尊を祀っています。
釈迦如来像は鎌倉時代、普賢菩薩像と文殊菩薩像は江戸時代初期の作です。

釈迦如来は、古代インドの小国、釈迦族の王子(本名=ゴータマ=シッダールタ)という歴史的に実在した仏陀で、釈迦如来とはその釈迦が悟りを得た姿です(如来とは、悟りを開いた仏界の最高位で、仏陀の尊称)。
ご利益は、悟りを開き、魂が浄化することなので、ぜひ参詣を。

外観は素朴な感じですが、堂内の来迎柱(らいごうばしら=須弥壇の後方にある2本の柱)や長押(なげし)などには朱塗りや極彩色が配され、広い平面が確保された鏡天井(かがみてんじょう)には遊飛する天女が彩色で描かれ(『遊飛天女画』)、荘厳華麗な雰囲気を醸しています。

昭和47年7月12日、集中豪雨による山崩れで全壊しましたが、昭和50年に旧材で復元され、平成の大修理で檜皮葺き(ひわだぶき)に葺き替えられています。

清水寺・釈迦堂
清水寺・釈迦堂
名称 清水寺・釈迦堂/きよみずでら・しゃかどう
所在地 京都府京都市東山区清水1-294
関連HP 清水寺公式ホームページ
電車・バスで 京阪電鉄清水五条駅から徒歩25分
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約7km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 清水寺 TEL:075-551-1234/FAX:075-551-1287
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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