全国ブランドのライオンケミカル(和歌山県有田市)が販売する「生薬浴用剤 薬草湯」が注目を集めています。肌荒れやアトピーなどの改善も期待できる上、夏場ならアセモなどの対策にも絶好。よく温まり、しかも湯上がりも爽快で、ベタツキ感もありません。
全国ブランドのメーカーが販売! 夏場に使えばアセモ撃退
伊吹薬草、御岳(おんたけ)薬草が現在、「薬草入浴剤」の2大ブランドです。 織田信長が伊吹山山腹に開いた薬草園にもゆかりがあるのが、伊吹薬草。
そして木曽御岳山の宗教登山・御嶽講(おんたけこう)にゆかりがあるのが御岳薬草です。
いずれの薬草もローカルブランドですが、これに割って入る全国ブランドが、ライオンケミカル。
その強みはなんといってもブランドの信頼性です。
発売元のライオンケミカルは、「ライオンかとりせんこう」などで知られるメーカーで、明治18年、除虫菊の花を乾燥し粉末にしたのみとり粉を製造販売した山彦製粉工場が始まりという老舗です。
蚊取線香自動製造機の1号機はこのメーカーがつくっています。
その後、ライオン歯磨(現・ライオン)と業務提携、さらに、外資系のジョンソンに身売りという流転の時代を経て、現在は株式会社三和の翼下。
三和出身の田中源悟社長の発案により、天然除虫菊を使用した蚊取線香「昔ながらの天然除虫菊蚊取りせんこう」の製造も行なっています。
昔懐かしいホーローの看板(古い商店などの軒下にかかっていた看板)も「ライオンかとりせんこう」VS「アース渦巻」の対決でした。
ライオンケミカルの掲げるモットーは、「安全で継続的に信頼できる商品づくりをする」。
そんな、ライオンケミカルが人気の「湯宿めぐり」などとともに出しているのが、この「生薬浴用剤 薬草湯」。
「湯宿めぐり」が乾燥硫酸Na、炭酸水素Naが主成分という化学合成した入浴剤なのに対して、「生薬浴用剤 薬草湯」は、ウイキョウ、サンシシ、センキュウ、チンピ、ハッカ、カミツレの乾燥品(生薬)をティーバック式にパッキングした便利な「薬湯」。
使用法も簡単で、家庭用の浴槽(180~200L)に1回1包を、ぽんと入れておくだけです。
給湯式のバスユニットなら、給湯段階で、炊きあげる風呂なら水の段階で入れておきます。
あとは入浴時に袋をよく「モミモミ」すれば、薬草の香りとともに黄色い薬草のエキスが湯船ににじみ出ます。
かなり真剣にモミモミしても、まず破れる心配もありません。
「残り湯は洗たくには使用しないでください。ニオイや色が衣料につくことがあります。」とのことです。
余談ですが、この入浴剤、ベランダのプランターに蒔いたところ、見事にフェンネルの畑に!
ウイキョウは、食用にすればハーブのフェンネルのこと。
地中海沿岸が原産で、日本には中国経由で平安時代に渡来。太田胃酸、仁丹にも使われています。
サンシシ(山梔子)はクチナシの実を乾燥させたもの。
漢方では全身のかゆみ、口内炎などの治療にも使われるほか、大分県の郷土料理・黄飯の色づけにも用いられています。
センキュウ(川芎)は、セリ科の植物で、漢方では血の道(血行を良くする)の妙薬。鎮痙剤・鎮痛剤としても効能があります。
チンピ(陳皮)はミカンの皮。熟したウンシュウミカンの果皮を乾燥させたものです。
さらにハッカ(薄荷)、カミツレ(加密列=カモミール)と定番をブレンド。
ホッカホカに温まるのは、さすがに生薬100%だからでしょう。
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