伊賀流忍者博物館

伊賀流忍者博物館

三重県伊賀市の上野公園にある伊賀の土豪屋敷を上野公園内に移築し、伊賀流の忍術を楽しく解説する施設が、伊賀流忍者博物館。外観は何の変哲もないごく普通の茅葺きの農家ですが、屋敷のあちこちに、忍者屋敷ならではの仕掛けが施され、NINJYAブームを背景に、近年は訪日外国人観光客にも人気。

『忍者ショー』、博物館の展示で伊賀流忍術の真髄を知る

伊賀流忍者博物館

忍術は国内に四十九流派が存在したといわれていますが、有名なのは徳川将軍家が抱えた伊賀流、室町幕府と戦った甲賀流、そして戸隠流。

忍術とは兵法の一種で、おもには諜報活動ですが、そのベースとなる知識として、武術はもちろんのこと、薬学、呪術などが求められました。

つまり、呪術や火薬玉、火矢の火術、手裏剣術などを巧みに使う技能集団が忍者で、そのなかで呪術と火術を得意としたのが伊賀流。
伊賀流では初代・服部半蔵(服部保長)が有名です。

伊賀流忍者博物館の「からくり忍者屋敷」では、案内役の忍者やくノ一(女性忍者)が、仕掛け戸、もの隠しなどを身をもってわかりやすく解説してくれます。
しかしこの仕掛けも実は、火術、とくに火薬の調合方法などの秘密を盗まれないための防衛策だったとか。

伊賀忍者特殊軍団・阿修羅による『忍者ショー』(別料金)は、手裏剣打ちから本物の武器を使った立ち回りまで、「技の数だけ演目がある」というだけに、スピードとパワーあふれる実演は迫力満点。

手裏剣打ち体験では、本物の手裏剣を使って実戦的な投げ方を教えてもらえます(別料金)。

忍者資料館は、忍術書に基づいて製作されたレプリカの忍具やおなじみの手裏剣、水蜘蛛などの忍具を展示する「忍術体験館」、忍者の歴史や生活を紹介した「忍者伝承館」があり、忍者に関する正確な知識を得ることができ、自由研究などにも最適。

忍者資料館では、足の小指から徐々に体重をおろしていく「忍び足」など忍者の歩法と走法、さらには呼吸法にも注目を。

現代に置き換えると特殊な訓練を受けたレインジャー部隊といった感じで、真の忍者と忍術が理解できるはず。

戦国末期から江戸時代には呪術と火術から諜報・謀略活動に重きが置かれ、情報部的な意味合いが濃くなったと推測でき、尾張、近江、京、奈良、伊勢神宮に近い伊賀上野という土地が生み出した独自の兵法だったことがよくわかります。

伊賀流忍者博物館
名称 伊賀流忍者博物館/いがりゅうにんじゃはくぶつかん
所在地 三重県伊賀市上野丸之内117
関連HP 伊賀流忍者博物館公式ホームページ
電車・バスで 近鉄伊賀線上野市駅から徒歩10分
ドライブで 名阪国道上野ICから約3km
駐車場 上野公園駐車場(60台/有料)
問い合わせ 伊賀流忍者博物館 TEL:0595-23-0311
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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