伊雑宮

伊雑宮

三重県志摩市磯部町に鎮座する伊雑宮(いざわのみや/正式名:伊雜宮)は、神宮(伊勢神宮)の内宮(皇大神宮)の別宮。倭姫命(やまとひめのみこと)が嶋國(志摩)を巡幸中に伊佐波登美命(いざわとみのみこと)に命じて創建したと伝えられる古社で、志摩一之宮とも。境内には樹齢2000年の大杉が聳えています。

天照大神の遙宮(とおのみや)

伊雑宮
『御田植祭』が執り行なわれる伊雑宮の神田

祭神は、天照坐皇大御神御魂(あまてらしますすめおおみかみのみたま)。
度会郡大紀町の瀧原宮(たきはらのみや)とともに、「天照大神の遙宮(とおのみや)」と呼ばれています。

伊勢神宮別宮14社のうち伊勢国以外のものは伊雑宮(志摩国)のみで、神田を持つ唯一の別宮でにもなっています。
正殿の建築様式は伊勢神宮と同じ神明造で遷宮は伊勢神宮の翌年に斎行。

神仏習合の明治以前、伊勢神宮(正式な名前は神宮)から朝熊山に登った伊勢参りの人々はさらに翌日、磯部にある伊雑宮に足をのばすのが習わしでした。

鎮座する志摩市磯部町は、海産物に富み、神宮と朝廷に御料(ごりょう)を貢進した土地で、今でもアワビや伊勢海老が神饌(しんせん)として奉納されています。

6月24日には国の重要無形文化財に指定されている『御田植祭』(『磯部の御神田』/いそべのおみた)が執り行なわれています。
神宮造営の折り、倭姫命(やまとひめのみこと)が神宮へのお供え物の収穫する場所を探してこの地を見つけたことに由来する大切な神事で、今も平安時代と変わらぬ貴重なスタイル。

社殿は、樹齢数百年以上という杉や楠に囲まれて実に厳かな雰囲気。
地元の漁師や海女は今も伊雑宮の「磯守」を身につけてから海に入る習わしがあります。
訪れる人もさほど多くはなく、穴場的な存在に。
社務所前の楠は、手で触るとお金が貯まるといわれているのでお見逃しなく。

●伊雑宮の正式な表記は、雑ではなくが正しいのですが、表記上、簡易の雑を使用しています。

伊雑宮
名称 伊雑宮/いざわのみや
所在地 三重県志摩市磯部町上之郷374
関連HP 神宮公式ホームページ
電車・バスで 近鉄志摩線上之郷駅から徒歩5分
ドライブで 伊勢自動車道伊勢西ICから約17km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 伊雑宮 TEL:0599-55-0038
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
伊雑宮『御田植祭』(磯部の御神田)

伊雑宮『御田植祭』(磯部の御神田)|志摩市

毎年6月24日11:00〜17:00、三重県志摩市の伊雑宮(いざわのみや/正式名:伊雜宮)で『御田植祭』が執り行なわれます。「日本三大御田植祭」のひとつで、伊勢神宮内宮の別宮・伊雑宮の御料田で斎行される神事。磯部の御神田(いそべのおみた)と

 

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