長太の大楠

長太の大楠

三重県鈴鹿市南長太町(みなみなごちょう)の田園地帯にポツンと立つ大クスノキが、長太の大楠(なごのおおくす)。樹高は23m、幹周り8.8mで、樹齢は推定で1000年といわれています。もともとは大木神社の御神木で、神社は明治41年に須伎神社(すぎじんじゃ)に合祀されて今はありません。

かつては大木神社の御神木だった!?

長太の大楠

嘉永年間(1848年~1853年)に荒井勘之丞(あらいかんのじょう)が編纂した『勢国見聞集』の名木之部に「河曲郡北堀江村 楠 当村の西の方にあり 是を大木神社と云 式内の社なり」と記されることから楠をご神木とする大木神社があったことがわかります。
しかも式内社ということは、延長5年(927年)編纂の『延喜式神名帳』に記載されているということになり、1000年以上前にすでに大木だった、あるいは別の大木があったということに(あるいは別の場所に大木神社があった可能性も)。

長太の大楠は、明治41年に大木神社が須伎神社に合祀されたことで、現在も須伎神社の境外社扱いになっています。

昭和34年の伊勢湾台風以前の枝ぶりは、洋傘を広げたように左右対象の美しい樹冠だったといいますが、台風によって東側の枝が被害を受け、樹勢の衰えが心配されています。

長太の大楠
名称 長太の大楠/なごのおおくす
所在地 三重県鈴鹿市南長太町285
電車・バスで 近鉄長太ノ浦駅から徒歩10分
ドライブで 東名阪自動車道鈴鹿ICから約16km
駐車場 1台/無料
問い合わせ 鈴鹿市産業振興部地域資源活用課 TEL:059-382-9020
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
引作の大クス

引作の大クス

三重県南牟婁郡御浜町、阿田和神社に合祀された引作神社境内地にある、クスノキの巨木が引作の大クス(ひきつくりのおおくす)。樹高35m、直径4mで、推定樹齢は1500年といわれています。「阿田和の大クス」(あたわのおおクス)と呼ばれていましたが

水屋の大楠

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