三重県亀山市、関西本線の峠越えとなる関駅~加太駅(かぶとえき)~柘植駅(つげえき)間には、加太越え鉄道遺産群と称される金場、坊谷、加太という3つのレンガ造りの隧道(トンネル)が現存しています。そのうち加太駅にもっとも近いのが、坊谷隧道です。
関西鉄道として明治23年12月25日に開業
関西本線の最大の難所だった加太越えは、明治21年、四日市に本社を置いた関西鉄道(かんせいてつどう)として工事が始まり、明治23年12月25日に四日市〜草津間が開業。
この防谷隧道のほか、加太駅(標高160m)〜加太隧道(標高270m)間には、標高差を克服するために、隧道、橋梁、架道橋、築堤、信号所などが築かれ、鉄道遺産として現存しています。
関駅~加太駅間にある坊谷隧道は、加太川に突き出した尾根を掘削したトンネルで、明治22年11月に着工、1年後に完成。
関駅方面からは、この坊谷隧道をくぐり、加太川を渡って加太駅に入るかたちです。
坊谷隧道の壁面はレンガで、壁柱と馬蹄形の坑門には笠石・帯石と多くの石を使用しています。
加太地区まちづくり協議会が「鉄道遺産を巡る散歩道」を整備し、「鉄道遺産/加太越えコース」の一部となっています(踏切から坊谷隧道を見学できます)。
関西本線・坊谷隧道 | |
名称 | 関西本線・坊谷隧道/かんさいほんせん・ぼうやつずいどう |
所在地 | 三重県亀山市関町金場 |
電車・バスで | JR加太駅から徒歩15分 |
ドライブで | 名阪国道向井ICから約1.5km |
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