三重県四日市市釆女町、旧東海道の杖衝坂(つえつきざか)にある神社が、日本武尊御血塚社(やまとたけるのみことおちづかしゃ)。伊吹山での荒ぶる神の祟りで病に倒れた後、急坂を杖を突いて上り、流れ出た血を洗い流した地に建てられた社と伝えられています。
日本武尊が血を洗い流した地という伝承の社
『伊勢名勝志』(明治22年、宮内黙蔵著)にも、「血塚アリ尊ノ足ヨリ出デシ血ヲ封ゼシ処ナリト云フ」と記されています。
九州・熊襲(くまそ)を倒した際に、日本最強の勇士を意味する日本武尊の名が熊襲の王から送られたとされていますが、日本武尊は、実在の人物ではなく、ヤマト王権の東国平定の際の武勇伝や戦いを、ひとつの話にまとめた英雄伝説だと推測されています。
三重県ではゆかりの地が各地に残され、杖衝坂と日本武尊御血塚社もそのひとつ。
峠を越え、さらに故国・大和へと向かう途中、能褒野(のぼの/亀山市)で力尽き、能褒野王塚古墳 (のぼのおうつかこふん/4世紀末築造の前方後円墳、墳丘長90m)に祀られたと伝えられています。
ただし、江戸時代には丁子塚」と称され、日本武尊の墓との認識はされていませんでした。
明治12年、景行天皇皇子日本武尊能褒野墓(けいこうてんのうおうじやまとたけるのみことのぼのはか)に治定され、現在も陵墓として宮内庁が管理しています。
歴史学的には、出土品などから、ヤマト王権が美濃・尾張地域へ進出する拠点とした鈴鹿川流域の首長の墓だと推測されています。
日本武尊御血塚社 | |
名称 | 日本武尊御血塚社/やまとたけるのみことおちづかしゃ |
所在地 | 三重県四日市市采女町 |
電車・バスで | 四日市あすなろう鉄道内部駅から徒歩20分 |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 四日市観光協会 TEL:059-357-0381 |
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