仙台東照宮

仙台東照宮

宮城県仙台市青葉区にある徳川家康を祀る神社が仙台東照宮。承応3年(1654年)、仙台藩第2代藩主・伊達忠宗(だてただむね)が東照大権現(徳川家康の神仏習合の神号、本地仏は薬師如来)を伊達家の守護神として祀ったのに始まる東照宮。伊達忠宗の夫人は、徳川家康の孫娘で、徳川秀忠の養女の振姫(池田輝政の娘)です。

本殿、唐門、随神門は国の重要文化財

仙台東照宮を創建した仙台藩第2代藩主・伊達忠宗は、仙台藩の安泰たる地位確立と、藩政の基盤固めに尽力し、「守成の名君」と評されています。
東照宮の造営以前にはこの地には天神社(東照宮創建で移転=榴岡天満宮)が建っていましたが、天正19年(1591年)、葛西大崎一揆(かさいおおさきいっき/豊臣秀吉の奥州仕置により改易された葛西氏・大崎氏らの旧臣による反乱)の鎮圧の帰途、援軍として参戦した徳川家康が天神社境内で休息したという家康ゆかりの地でもあるのです。

透漆塗、金箔、飾金具で装飾された本殿、唐門、透塀、随神門と石鳥居は創建当時のままに残り、国の重要文化財に指定。
本殿の内陣には徳川家康像を安置。
参道の石鳥居は、備前国の犬島(現・岡山県岡山市)の花崗岩でつくられた明神鳥居です。

例祭は家康の命日である4月17日に齋行され、毎月1日、17日が月次祭。

明治初年の神仏分離で分かれていますが、参道入口に建つ仙岳院は東照宮の別当寺だった寺(仙台藩領内の寺院では筆頭の格式を誇りました)。
神仏習合の江戸時代、仙台東照宮の鳥居と梅田川との間の参道両脇には仙岳院とその子院が並んで寺町を形成していましたが、延寿院を除いて廃仏毀釈で廃寺となっています。
時間が許せば仙岳院にもあわせて参詣を。

仙台東照宮は日本遺産「政宗が育んだ”伊達”な文化」の構成資産になっています。

画像協力/(公財)仙台観光国際協会

名称 仙台東照宮/せんだいとうしょうぐう
所在地 宮城県仙台市青葉区東照宮1-6-1
関連HP 仙台東照宮公式ホームページ
電車・バスで JR東照宮駅から徒歩5分
ドライブで 東北自動車道仙台宮城ICから約8.4km
駐車場 120台/無料
問い合わせ TEL:022-234-3247/FAX:022-272-9852
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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