潟沼

潟沼

宮城県大崎市、鳴子温泉の南東1kmにある神秘的な湖が潟沼(かたぬま)。摩周湖、洞爺湖、十和田湖などと同様のカルデラ湖で、平安時代初期の承和4年(837年)に鳴子火山の火山活動の記録がありますが、その火山活動で誕生した湖だと推測されています。潟沼一周は徒歩30分ほど。湖から眺める胡桃ヶ岳(461.1m)も印象的。

平安時代初期の爆発で誕生!?

『続日本後紀』承和4年(837年)4月16日条に「加以山燒谷塞。石崩折木。更作新沼(新沼を作り)。沸聲如雷。」とあり、この新沼が潟沼だと推測されています。
「沸聲如雷」と記されるほどの轟音(ごうおん)が轟いたため、湧出した温泉を鳴声(なきご)の湯と名付けたのが鳴子という地名の由来となっています。

明治時代からは潟沼で硫黄の採掘が行なわれましたが、硫黄鉱山も昭和43年に廃鉱となっています。
世界有数の強酸性のため生物は棲息しませんが、ユスリカ(吸血しない蚊)のみが湖で営みをもっています。
湖畔の「潟沼レストハウス」では温泉水を使ったコーヒーや軽食も可能。
ロウボートも用意されています。

鳴子温泉から車道も通じているので気軽に探勝できます。

潟沼
名称 潟沼/かたぬま
所在地 宮城県大崎市鳴子温泉湯元
関連HP 大崎市公式ホームページ
ドライブで 東北自動車道古川ICから約31km
駐車場 潟沼レストハウス駐車場(20台/無料)
問い合わせ 鳴子温泉郷観光協会 TEL 0229-82-2102/FAX 0229-83-2094
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
地獄谷遊歩道

地獄谷遊歩道

宮城県大崎市鳴子温泉、吹上温泉にある温泉地獄を探勝する全長1kmの探勝路が地獄谷遊歩道。別名地獄沢と呼ばれる吹上沢周辺の紫地獄、まんだら地獄、雷の湯など湧出地帯を探勝する散策路。岩の間から大小さまざまの間歇泉が湯煙をあげて噴出する様を観察で

活火山「鳴子」

7つの泉質が楽しめる鳴子温泉、実は活火山「鳴子」だった! 噴火の危険は!?

宮城県大崎市、栗駒国定公園内に湧く、鳴子温泉。福島県の飯坂温泉、宮城県の秋保温泉とともに奥州三名湯にも数えられる鳴子温泉ですが、実は「鳴子」として気象庁・火山噴火予知連絡会が認定する活火山111ヶ所のひとつに数えられています。活火山であるが

 噴火の危険は!? 「東北地方の活火山」18をチェック

東北には18の活火山があり、気象庁の常時観測火山も11を数える火山密集地帯。岩手山は噴火予報レベル2(火口周辺規制)ですが、それ以外はレベル1(活火山であることに留意)となっています(2025年2月10日現在)。明治時代に山体崩壊した磐梯山

潟沼

潟沼

宮城県大崎市、鳴子温泉の南東1kmにある神秘的な湖が潟沼(かたぬま)。摩周湖、洞爺湖、十和田湖などと同様のカルデラ湖で、平安時代初期の承和4年(837年)に鳴子火山の火山活動の記録がありますが、その火山活動で誕生した湖だと推測されています。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ