宮城県宮城郡松島町、仙台藩主の観月の「月見御殿」、そして迎賓館としても機能した「観瀾亭」(かんらんてい)の敷地内に立つのが、『どんぐりころころ』歌碑。『どんぐりころころ』(作詞・青木存義、作曲・梁田貞)を作詞した青木存義(あおきながよし)は、松島町の出身です。
大正10年、青木存義が故郷・松島を想って誕生した唱歌
青木存義は、東京帝国大学卒業後、東京音楽学校教授、そして文部省図書編集部長、旧制新潟高等学校校長などを歴任していますが、文部省在職中の大正10年(大正11年とも)、松島での幼き日を偲んで作詞したのが童謡『どんぐりころころ』。
唱歌集『かはいい唱歌』に収録されています。
青木存義は昭和10年に没していますが、『どんぐりころころ』は、昭和22年、小学校用の最後の国定教科書とも呼ばれる文部省著作教科書『二年生のおんがく』に採用されて有名に。
松島町では、昭和59年4月、観瀾亭前庭に歌碑が建立、さらに昭和62年、青木存義の母校である松島町立松島第五小学校(旧・幡谷小学校)の正門横にも歌碑が立っています。
『どんぐりころころ』歌詞
どんぐりころころ ドンブリコ
お池にはまって さあ大変
どじょうが出て来て 今日は
坊ちゃん一緒に 遊びましょう
どんぐりころころ よろこんで
しばらく一緒に 遊んだが
やっぱりお山が 恋しいと
泣いてはどじょうを 困らせた
『どんぐりころころ』歌詞/唱歌集『かはいい唱歌』収録
団栗(どんぐり)ころころ どんぶりこ
お池にはまつて さァ大変
泥鰌(どぢやう)が出て来て 今日は!
坊ちやん一緒に 遊びませう
団栗ころころ 喜んで
暫(しばらく)一緒に 遊んだが
やつぱり小山が 恋しいと
泣いては泥鰌を 困らせた
『どんぐりころころ』歌碑 | |
名称 | 『どんぐりころころ』歌碑/『どんぐりころころ』かひ |
所在地 | 宮城県宮城郡松島町松島町内56 |
関連HP | 松島町公式ホームページ |
電車・バスで | JR松島海岸駅から徒歩5分 |
ドライブで | 三陸自動車道松島海岸ICから約3.4km |
駐車場 | 松島公園第1駐車場(26台/有料)、第3駐車場(35台/有料)、第4駐車場(55台/有料)、第5駐車場(280台/有料) |
問い合わせ | 松島町教育課 TEL:022-354-5714/FAX:022-354-3140 |
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