宮城県石巻市、旧北上川の中洲、石ノ森萬画館の向かいに建つレトロな教会堂が、旧石巻ハリストス正教会教会堂。明治13年、新田町(現在の千石町)に建てられた、石巻聖使徒イオアン教会で、現存する木造教会堂建築としては日本最古のもの。公開され、無料で見学が可能。
旧北上川の中洲、中瀬公園に移設保存された教会堂
昭和53年6月12日の仙台市を中心に被害を生んだ宮城県沖地震で被災し、現在地に移築・復元。
平成23年の東日本大震災で再度、大きな被害を受けましたが、流失や全壊は免れ、全国からの支援を受けて復元されています(教会堂の頂上の十字架は、被災前と同じ)。
日本に正教を伝道した大主教・ニコライ(亜使徒聖ニコライ)は、函館での洗礼を経て、函館のロシア領事館が閉鎖され、東京・築地にロシア公使館が開設されることを受け、明治5年9月、東京府・神田駿河台を拠点に、東京での伝道を開始。
宮城県牡鹿郡湊村(現・石巻市湊)出身の信徒・セルギイ勝又昱が、洗礼の第2回目で受洗し、明治10年、湊村に湊聖枝教会が誕生。
石巻でもペトル朽木伝教者の布教によって明治10年、石巻光明会が設立し、明治12年11月、木造2階建て、瓦葺きの教会堂を建築。
教会の名称を石巻光明会から「石巻聖使徒イオアン教会」に改名、この教会堂が現存する旧石巻ハリストス正教会教会堂です。
教会としての石巻ハリストス正教会は、千石町にあり、昭和55年6月10日築の教会堂(聖使徒イオアン聖堂)が建っています。
旧石巻ハリストス正教会教会堂 | |
名称 | 旧石巻ハリストス正教会教会堂/きゅういしのまきはりすとすせいきょうかいきょうかいどう |
所在地 | 宮城県石巻市中瀬3-18 |
関連HP | 石巻市公式ホームページ |
電車・バスで | JR石巻駅から徒歩15分 |
ドライブで | 三陸自動車石巻河南ICから約4.5km |
駐車場 | 石巻市かわまち立体駐車場(2時間まで無料、以降有料) |
問い合わせ | 石巻市生涯学習課 TEL:0225-95-1111 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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