宮崎県都城市、「日本の滝100選」にも選ばれた名瀑、関之尾滝。その滝口(上流)側の河原にあるのが甌穴群(おうけつぐん)です。甌穴とは河川の岩の表面や川床に水流による石や砂の回転で生じる円形の穴、ポットホール(pot hole)。現在も進行中で、地質学上も貴重なこの甌穴群は、国の天然記念物に指定されています。
関之尾滝の滝口部分に広がる甌穴群
34万年前の加久藤火砕流でできた地層(溶結凝灰岩層)に、霧島山地から流れ出た庄内川の清流が流れ込み、小石や岩石の破片が回転することで、川床に穴が開いて数千個の甌穴が形成されたもの。
最大幅80m、長さ600mの規模は、日本を代表する規模の甌穴群になっています。
関之尾滝・甌穴群は大きく成長した穴同士が連結した「連鎖状タイプ」、溶結凝灰岩の摂理に添って浸食された「深い溝状タイプ」が多いのも特徴。
甌穴群を観察しながら川を渡る橋も用意されているので、滝の見学後は、ぜひ甌穴群の見学を。
霧島ジオパークのジオサイトにもなっています。
関之尾滝・甌穴群 | |
名称 | 関之尾滝・甌穴群/せきのおのたき・おうけつぐん |
所在地 | 宮崎県都城市関之尾町6620-4 |
関連HP | 都城観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR都城駅から宮崎交通バス霧島神宮行きで35分、関之尾の滝下車、徒歩5分 |
ドライブで | 宮崎自動車道都城ICから約14km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 都城観光協会 TEL:0986-23-2460/FAX:0986-23-2450 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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