安倍文殊院

安倍文殊院

奈良県桜井市にある華厳宗の寺、安倍文殊院(あべもんじゅいん)。京都府宮津市の切戸文殊(智恩寺)、山形県高畠町の亀岡文殊(大聖寺)に並び「日本三文殊」のひとつ。大化改新の時に左大臣として登用された安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が氏寺として建立した安倍寺(崇敬寺)が創始で、全国の安倍さん(阿部さん)のルーツにもなっています。

日本三文殊のひとつに数えられる名刹で、合格祈願でも有名

安倍文殊院の南西300mに法隆寺式伽藍配置の名残りを示す国指定史跡「安倍寺跡」がありますが、現在地には安倍寺焼失後の文暦元年(1234年)に移っています。

陰陽師・安倍晴明が陰陽道の修行をしたともいわれ、それを記念して平成16年には安倍晴明堂が建立されています。

鎌倉時代の快慶作という本尊の文殊菩薩騎獅像は、巨大な獅子に乗った姿で、高さは7m。
日本最大の文殊菩薩像となっていて、「知恵の文殊」と呼ばれる像は、つき従う善財童子など四眷属とともに国宝。

また、境内にある文殊院西古墳は阿倍倉梯麻呂の墓と推定され、国の特別史跡に指定されています。
縁結びの神として有名な白山神社本殿は、国の重要文化財。

最大の法要である『文殊お会式』は3月25日〜26日。
ゴールデンウィークには秘仏十二天特別御開帳、敬老の日には『大和ぼけ封じ大祭』も齋行されています。
また、初詣は、桜井駅北口、三輪明神から(時間帯によっては橿原神宮から)初詣臨時バスが増発運転され、大晦日は終夜運転されています。

また、平成22年には、安倍氏のルーツということで、安倍晋三が「第90代内閣総理大臣 安倍晋三」名義で石塔を寄進しています。

大和七福八宝めぐり(三輪明神、長谷寺、信貴山朝護孫子寺、當麻寺中之坊、安倍文殊院、おふさ観音、談山神社、久米寺)の一社寺にもなっています。

安倍文殊院
名称 安倍文殊院/あべもんじゅいん
所在地 奈良県桜井市阿部645
関連HP 安倍文殊院公式ホームページ
電車・バスで JR・近鉄桜井駅から奈良交通バス飛鳥方面行きで6分、安部文殊院下車、すぐ。または、JR・近鉄桜井駅から徒歩20分
ドライブで 西名阪自動車道法隆寺ICから約15km
駐車場 200台/無料
問い合わせ 安倍文殊院 TEL:0744-43-0002/FAX:0744-46-3000
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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