法起寺

法起寺(ほうきじ)は、別名、岡本尼寺、岡本寺、池後寺、池後尼寺とも呼ばれる寺で、聖徳宗の総本山。聖徳太子が法華経を講じたという岡本宮(おかもとのみや)を、その子・山背大兄王(やましろのおおえのおう)が638(舒明10)年に寺として改めた、聖徳太子建立七大寺のひとつです。日本最古の三重塔は国宝。

聖徳太子建立七ヶ寺のひとつで世界遺産に登録された古寺

606(推古天皇14年)年に聖徳太子が法華経を講説したという岡本宮を寺に改築したと伝えられる古刹。
岡本宮は、舒明天皇(じょめいてんのう=蘇我蝦夷が実権を握っていた時代)と斉明天皇が営んだ宮。

706(慶雲3)年に建てられた高さ24mの日本最古で最大の国宝・三重塔が現存。
三重塔は、昭和45年から6年を費やして行なわれた解体修理で創建時の状態に修復。
現存する最古の三重塔として飛鳥時代の雰囲気を漂わせています。
天平文化をそのまま現代に伝えるこの三重塔を眺めるだけでも訪れる価値があります。

ほかの講堂、聖天堂などは江戸時代のもの。

天平時代の記録に池後尼寺とあることから、尼寺として建立されたことは間違いなく、その伽藍配置(がらんはいち)は、法隆寺西院や法輪寺とは塔や講堂の位置がまったく反転している独特のもの(法起寺式伽藍配置)。

境内の発掘調査の結果、岡本宮と推測される宮殿の遺構も明らかになっています。

天平時代の貴重な面影を伝える寺は「法隆寺地域の仏教建造物」として法隆寺とともに世界遺産に登録。

聖徳太子建立七大寺
法隆寺(斑鳩寺)=奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
法起寺(池後寺、尼寺)=奈良県生駒郡斑鳩町岡本1873
中宮寺(尼寺)=奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1丁目1−2
橘寺(聖徳太子生誕地)=奈良県高市郡明日香村橘532
葛木寺(尼寺)=現存せず、和田廃寺とする説が有力/奈良県橿原市和田町378
広隆寺(蜂岡寺)=京都市右京区太秦蜂岡町32
四天王寺 =大阪市天王寺区四天王寺1丁目1−11−18
法起寺
名称 法起寺/ほうきじ
Houkiji Temple
所在地 奈良県生駒郡斑鳩町岡本1873
関連HP 法隆寺公式ホームページ
電車・バスで JR王寺駅から奈良交通バス筒井駅方面行きで20分、法起寺口下車、徒歩10分
ドライブで 西名阪自動車道法隆寺ICから約4.2km。京奈和自動車道木津ICから約16km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 法起寺 TEL:0745-75-5559
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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