法隆寺・夢殿

601年に造営された聖徳太子の宮殿、斑鳩宮(いかるがのみや)跡に739(天平11)年、法隆寺東院の復興に尽力した行信(ぎょうしん)が創建した上宮王院(じょうぐうおういん=夢殿・伝法堂・絵殿・舎利殿からなる社殿)の聖堂が夢殿(八角堂)で国宝。その後、法隆寺の一部となり東院と呼ばれる伽藍の中心的な存在となっています。

東院伽藍の中心に建つ八角円堂

行信は、斑鳩宮跡の荒廃ぶりを嘆き、聖徳太子を供養する伽藍の建立を発願。
748(天平20)年、『聖霊会』(しょうりょうえ)を始行したとされる太子信仰の聖地です。

現存する数少ない奈良時代の建造物ですが、1230(寛喜2)年の寛喜の大修理(かんきのだいしゅうり)の時に手が加えられ、創建当時とは少し異なっています。

八角円堂の中央の厨子(ずし)には、聖徳太子等身と伝えられる秘仏で国宝の観音菩薩立像(救世観音像)を本尊として安置しています。
そしてその周囲には聖観音菩薩像(平安時代/国の重要文化財)、行信僧都像(奈良時代/国宝)、平安時代に夢殿の修理した道詮律師の塑像(平安時代/国宝)なども配されています。

法隆寺は「法隆寺地域の仏教建築物」として世界遺産に登録。

法隆寺・夢殿
名称 法隆寺・夢殿/ほうりゅうじ・ゆめどの
Horyuji Temple,Yumedono(Hall of Visions)
所在地 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
関連HP 法隆寺公式ホームページ
電車・バスで JR法隆寺駅から徒歩20分。または奈良交通バス法隆寺門前行きで8分、終点下車すぐ。あるいは、近鉄橿原線筒井駅から奈良交通バス王寺駅行きで12分、法隆寺前下車、徒歩5分
ドライブで 西名阪自動車道法隆寺ICから約2.5km
駐車場 法隆寺観光自動車駐車場(20台/有料)
問い合わせ 法隆寺 TEL:0745-75-2555
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

法隆寺

2017年11月26日

 

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