室生寺

室生寺

宇陀市にある室生山の山麓から中腹にかけてが境内となった山岳寺院が室生寺(むろうじ)。同じ真言宗で女人禁制だった高野山金剛峯寺に対し、室生寺は女人の参詣を許可したため、「女人高野」と呼ばれています。国鉄の『ディスカバージャパン』キャンペーンの時代(1970年代)には「アンノン族」の聖地ともなった寺です。

女性の信仰を集めた「女人高野」

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室生寺
大本山室生寺の仁王門
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室生寺
本堂(灌頂堂)と五重塔
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室生寺
金堂
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室生寺
参道にシャクナゲ咲く五重塔
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宝亀年間(770年〜781年)、時の皇太子・山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒のため、室生の地において延寿の法を修したところ、見事に回復。
勅命により興福寺の僧、賢憬(けんけい)が創建したと伝わる古刹です。

一時衰退しましたが、5代将軍・徳川綱吉の生母、桂昌院(けいしょういん=3代将軍・徳川家光の側室)の庇護を受け再興。
柿葺き(こけらぶき)の金堂は平安時代の築で国宝。
西暦800年頃の建立と法隆寺に次いで古い五重塔はやはり国宝で、平成10年の台風で損壊したが見事に修復されています。

延慶元年(1308年)の建立の本堂(灌頂堂)は、入母屋造り、檜皮葺き(ひわだぶき)。
灌頂(かんじょう)という密教儀式を行なうための堂で、やはり国宝に指定されています。
弥勒堂、御影堂(奥の院)や多数の仏像が国の重要文化財となっています。

五重塔の脇を通って高い石段を上ると弘法大師(空海)を祀る御影堂(奥の院)。
全国にある弘法大師(空海)を祀る大師堂の中でも最古級の堂となっています。

シャクナゲ(石楠花/見頃は4月中旬~5月上旬)やモミジ(紅葉)が境内を美しく彩ることでも有名。
紅葉の見頃は例年11月中旬~12月上旬(太鼓橋から五重塔までの参道が見事)。
紅葉ライトアップも行なわれます。

空海は、承和2年(835年)3月21日に入定(没)していますが、室生寺では毎年4月21日(旧暦の3月21日)に、法会『正御影供』(しょうみえく)が行なわれています。

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室生寺
名称室生寺/むろうじ
Muroji Temple
所在地奈良県宇陀市室生78
関連HP室生寺公式ホームページ
電車・バスで近鉄室生口大野駅から室生寺前行きバス終点下車、徒歩5分
ドライブで名阪国道針ICから約16km
駐車場室生寺駐車場(100台/有料)
問い合わせ室生寺 TEL:0745-93-2003/FAX:0745-93-2057
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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