奈良縣里程元標

奈良縣里程元標

奈良県奈良市橋本町、三条通り御高札場前に復元されているのが、奈良縣里程元標。明治時代に県の諸街道の起点として設置されていた元標で、奈良県では明治21年7月に橋本町に置かれ、大阪や三重、京都への距離などが記されていました。

奈良県の道路の起点は、橋本町

里程元標は明治6年、距離を測る起点として各府県に各1基置かれていますが、奈良県は明治9年4月18日に堺県に編入されたこともあって明治20年11月4日に奈良県が再度設置された後の、明治21年7月、橋本町に置かれています。
橋本町に置かれたのは京都、大阪、伊勢への起点だったから。
当初から木製のため台石だけが現存しています(台石は、復元した里程元標から西20mの場所)。

地元の橋本町自治会、三条通り橋本商親会が奈良市の市民企画事業の採択を受け、吉野ヒノキを使って復元、市教委が発見した明治時代の里程元標の図面をもとに、正面には「奈良縣里程元標 奈良橋本町」、東面に「東 三重県管轄境 三本松標柱へ 拾壱里壱に丁四拾八間」、西面に「距 郡山中央標 壱里弐拾九丁」といった里程元標と府県境間の距離などが墨書されています。

江戸時代、奈良奉行が設置した高札場も復元なので、江戸と明治が混在して復元されていることに。

奈良縣里程元標
名称 奈良縣里程元標/ならけんりていげんぴょう
所在地 奈良県奈良市橋本町
電車・バスで 近鉄奈良駅から徒歩5分。JR奈良駅から徒歩15分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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