【なかもりトピックス】vol.11 旬の味覚、“北陸カニ最前線”を往く

北陸の冬の味覚、本ズワイガニが沿岸漁港で水揚げされ盛況だ。産地で呼び名が異なり福井では越前ガニ、富山はズワイガニ、石川では加能ガニ。それぞれ漁場の違いで風味も微妙差だが、来年3月まで旬の味を楽しむ旅人が大勢やってくる。北陸カニ最前線を巡ってみた。

最大市場、水揚げ1日平均4000匹、富山湾新湊港の昼セリ活況
最高ランク極み印(越前カニ)1杯10万円、歳暮の目玉に
宿のカニ尽くし献立に工夫さまざま、紅白丼や釜めし、面寿司

▲北陸沿岸のカニの水揚げ量が最大の新湊魚市場。
午後1時から始まる昼セリは並んだ紅ズワイガニで赤いじゅうたんが敷かれたようだ

本ズワイの水揚げが北陸沿岸で最大級の富山県新湊港。1日平均4000匹が昼セリにかけられる。
ことしは11月の解禁以来、好調で形も大きく味も上々という。

富山湾へ流れ込む立山連峰の岩清水が栄養豊かなプランクトンに。セリにかかったカニの値段もピンキリに広がる。

お徳用の紅ズワイガニも人気で1杯7000円から。
港のトキトキ市場では釜茹でのカニを求めて列が続いていた。

▲皇室への献上品で知られる高品質の越前ガニ(ズワイガニ)。
福井市内の「成前」では送り主が自ら網で水槽からすくったカニを茹で揚げて宛先へ一文を添え発送するシステムが好評。
1匹10万円の最上級品から網ですくい上げられていくという
▲左上から=加賀市の5店舗で展開す「加賀カニごはん」(1950円)。
甲羅丸ごとのカニ釜飯や海鮮鍋など豪華セット(片山津温泉・竹翠)、
新湊きときと市場の紅白丼は白えびと紅ズワイの組合せ。
下段=一般的な丸ごと紅ズワイ1杯が付いた夕食膳(芦原温泉・清風荘)
▲上段左=女将さん会の提案作品「日本酒・女将」。
豪華なステンドグラスの総湯(山代温泉)。
あわず温泉の大王寺の女性住職、北原華蓮さんの仏前セミナーが人気。
下段左から=芦原温泉の芦湯。若い女性に人気の愛染寺のはめこみ絵馬。
米五の味噌作り体験も希望者の予約が多い(福井市)

2019年3月31日までJR西日本、JR東海、JR東日本が展開中の【ジャーパニーズ ビューティ ホクリク】キャンペーンは、北陸の石川・富山・福井の3県にまたがり列車と旬の味覚のカニを中心に美食と自然、温泉など旅行パックに組み込まれ発売されている。

◆問い合わせ
福井県観光連盟 TEL:0776-23-3677
石川県観光連盟 TEL:076-201-8110
富山県観光連盟 TEL:076-441-7722

掲載の記事は、ジャーナリスト・中森康友氏(日本旅行作家協会会員)の配信するメルマガ『なかもりトピックス』を転載したものです。

 

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ジャーナリスト、もとスポーツニッポン新聞社編集委員。内外メディア通信社ライター、日本旅行作家協会会員、ラジオ・テレビ・レジャー記者会会員、薩摩大使(鹿児島県)、美ら島沖縄大使、富山ふるさと大使。メールマガジン版「なかもりトピックス」を配信中。

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