いっち遠い四国〜えひめいやしの南予博2016(前編)

 
この記事は「熊山准のおブログ」から寄稿していただきました。
元記事はコチラ ▶ いっち遠い四国〜えひめいやしの南予博2016前編 : 熊山准のおブログ

21世紀において辺境とは、東京から高速鉄道や飛行機を使ってもアクセスに5時間以上要する場所のことを言うのだと思います。体感だと和歌山県や鹿児島県の南部がそれに当たりそうですが、四国の南西部、すなわち高知県の西部、愛媛県の南予も負けていません。徳島県南部出身のぼくにしてみても、このあたりは地元から5時間以上かかるため、今まで片手で数えるほどしか訪れたことがない魔境。そんな東京からも四国からも等しく半日かかる場所へと旅してきました食べてきました癒やされてきました。


1日目の旅程。

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松山空港から1時間半南進して大洲市。老舗旅館をリノベったレストラン「油屋」へ。

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司馬遼太郎『街道をゆく』にも登場した旅館だそうです。ランチはすでに行列。

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四国といえば鯛ですが、鯛飯にも2種類あって南予は炊き込みじゃなくてのっけ丼スタイル。

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鯛の刺身がのったゴージャスな玉子かけご飯といった風情。うまうま。1100円。

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こちらはO級グルメとやらの「とんくりまぶし」。甘辛い豚肉と栗がンマ〜イ。

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満腹後はおおず歴史花街道を散策します。こちらNHK朝ドラでおなじみのおはなはん通り。

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つっても『おはなはん』じたい1966年のドラマゆえ観たことねえし!

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むしろ『東京ラブストーリー』でリカがカンチに手紙を出したポストの方が有名やし。

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設定ではカンチの出身が大洲市の模様。青色LEDの中村修二氏も大洲で育ったそうです。

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笹の葉かなんかで昆虫オブジェを作っているストリートおじさん。

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阿南市と大洲市の奇妙なご縁を感じつつ、こちらツツジの名所・冨士山(とみすやま)。

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ほいでもって大洲一の見どころ、臥龍山荘にやって参りました。

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ここは木蝋貿易で巨万の富を得た河内寅次郎が14年の歳月を費やしておったてた豪邸。

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金持ちがシャレで建立したので、この石垣と木の組み合わせがなんかを表しているそう。

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よくわかんないけど、金がかかってて居心地がよくて虫が多いのはわかった。

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この床板とか、あえて松の一本板に溝掘って合板みたいにしてるんだぜ。意味わかんねえ。

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ふすまの引き手もコウモリとかシャレてらっしゃる。蝙蝠じたい吉祥紋様みたいだけど。

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庭の灯籠も十二支を刻んでいたり。ちな、このガイドさんが後編に出てくる人に似てる。

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キツネなのか、タヌキなのか。

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庭を進むと不老庵。高台から肘川を眺める絶好のロケーション。いわばトニー・スターク邸。

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年に数時間、中秋の名月が反射して天井を明るく染めるらしいっす。

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月光反射はJTBでツアー化されている模様なのでチェゲラ。こっちはみかん大福。

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大洲から40分ほどで宇和島の天赦園にとーちゃく。

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菖蒲園はこれからの模様。

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入園するなり、黒装束のサムライによる舞が始まりましたぞなもし。

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宇和島に伝わる民謡『宇和島さんさ』だそうです。詳しくはこちら

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このとんがりコーンは、宇和島城の天守閣をあらわしているのだとか。

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宇和島さんさを支えるおばあちゃんと孫。孫は東京出身なのに宇和島留学中です。

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天赦園は、チルアウトにもってこいです。

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蚊に噛まれそうだけど。

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そして旅は本番。さらに1時間ほど南下して愛媛の最果て、愛南町にやってきました。

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こよいスペシャルなディナー「南予プレミアムダイニング」をご馳走になるのですぐふふ。

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ウェルかめなドリンク。

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宇和海を臨む須ノ川公園にしつらえられたテーブルで音楽と食事を楽しむのでごわす。

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養珠養殖が盛んな南予だけに、箸置きは愛南ヒオウギなるアコヤ貝。

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愛媛県下で近年めきめきと勢力を拡大しているヨーヨーキッチンが仕込み中です。

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じゃが芋、グリーンアスパラなどの冷製スープから。

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ワラビとタケノコのキッシュなど南予産のアミューズがたーんとあるでよ。

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地鶏の砂肝、アコヤ貝、ヒオウギ貝、真鯛、由良など地元の食材ばかり。

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うめえ食事に添えられるのは生演奏。

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ビュッフェのイチオシは肩身伊予の媛貴海(ひめたかみ)の炙りカルパッチョ。

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とりいそぎ全部盛ってみたよ。汚いからバイキング苦手…。

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ビュッフェ以外にも一皿出し料理もござい。愛南町産赤アマダイのフリット。

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媛っこ地鶏のゆうあん焼きと、山菜の瞬間蒸し野菜グリル。

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おいしい食事と酒を楽しむうちにジョジョに奇妙に日は落ちてゆくのです。

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会場を抜け出して海。

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戻ってきたら媛貴海の握りが出ていました。満腹。

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おっさんに食べさせてもらう。

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とどめのデザート。コーヒーも付いてました。

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これで会費1万円。ごちそうさまでしたー!

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お宿は一転?西伊予市の遍路宿「松屋旅館」で、おっさんと添い寝。

 

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1974年徳島県阿南市出身。(株)リクルートを経て『R25』にてライターデビュー。執筆ジャンルはIT、ガジェット、恋愛、旅行、登山、現代アートなど。主な媒体に『サイゾー』『MacFan』『TRANSIT』『スゴレン』他。自身のぬいぐるみ「ミニくまちゃん」を用いたアート活動も展開している。第1回妖怪そっくりコンテスト2006 境港観光協会会長賞、マレーシア・サバ州観光大賞2015 最優秀海外記事賞

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