大野亀

大野亀

対馬海流の荒波によって削られた海食崖や海岸段丘が発達した景勝地、佐渡の外海府(そとかいふ)の先端部分に突き出すようにそびえる岩が大野亀。50万株100万本のトビシマカンゾウの群落で、例年5月下旬〜6月上旬頃に見頃を迎えます。佐渡弥彦米山国定公園、佐渡ジオパークの海府北部ジオサイトにもなっています。

日本一のトビシマカンゾウの大群落とそれを巡る遊歩道が完備

大野亀
海岸沿いの群落の中に遊歩道が続く
大野亀
急峻な断崖にも可憐に咲いています

標高166.5mの巨大な一枚岩でできた大野亀島で、大亀のような姿からその名がありますが、地元では亀を神様とみなし、神宿る岩として信仰の対象でもあったのです(山頂には大きな灯籠も)。

大野亀島というのが正式名ですが、実際には陸続きです。
付近一帯は佐渡弥彦米山国定公園の一部で、以前は徒歩20分ほどの頂上から外海府の全貌が眺められましたが、現在では歩道の崩壊と植生保護のために立入禁止となっています。
一帯は草原となり、木々は矮小化(わいしょうか)。
秋田県酒田沖の飛島と、佐渡にしか生育しないトビシマカンゾウ(黄花カンゾウ)の大群落で、花の見頃は例年5月下旬〜6月上旬頃。
高山植物のニッコウキスゲが海辺の環境に適応したもので、飛島で発見されたのが名の由来。
トビシマカンゾウは、飛島の他、佐渡では大野亀を含む外海府海岸、真野海岸、沢埼灯台で咲きますが、この大野亀が最大の群落地です。

一次は数を減らしたトビシマカンゾウですが、地元の人の保護育成で見事に復活しています。
佐渡ではトビシマカンゾウを「ヨーラメ」と呼び(「ヨー」は魚のことで、「ラメ」は卵をはらむこと)、トビシマカンゾウが咲く頃に海でタイが卵を孕んでいることからのネーミング。
この花が咲く頃、磯に卵を孕んだ魚が産卵にやってくるということです。

大野亀
二ツ亀を借景に咲くトビシマカンゾウ
大野亀
トビシマカンゾウ
大野亀
花の見頃は年によって前後します
大野亀
名称 大野亀/おおのがめ
所在地 新潟県佐渡市願
関連HP 佐渡市公式観光情報サイト
電車・バスで 両津港(佐渡汽船旅客ターミナル)から新潟交通佐渡バス内海府線で1時間20分、大野亀下車
ドライブで 両津港(佐渡汽船旅客ターミナル)から約36km
駐車場 第1駐車場(20台/無料)、第2駐車場(40台/無料)
問い合わせ 佐渡観光交流機構 TEL:0259-27-5000/FAX:0259-23-5030
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

取材協力/新潟県観光協会、佐渡観光協会

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