新潟県長岡市、栃尾市街の街並みの象徴としてよく挙げられるのが、雁木(がんぎ)。雁木とは、豪雪地帯に特有のもので、通りに面した家々が、各々の庇をのばして設けた木造の歩道。つまり、今でいうアーケードのようなもので、栃尾雁木通りと呼ばれています。
城下町の雁木は、クランク状に!
上越市、糸魚川市、青森県黒石市の中町こみせ通り(秋田県や青森県津軽では小見世と称します)など、ほかの豪雪地帯でも見られるものですが、栃尾の雁木がとくに特徴的なのは、城下町だった頃の名残りが、この雁木群にも見いだせること。
敵の侵入を防ぐため、城下町の構造上、わざと見通しが効かないように、道をクランク状にした「武者隠し」が施されていますが、それに伴って設けられた雁木もまた、クランク状になっているというまさに「城下町仕様」。
現在は、例年5月3日に開催される『なぞ解き町めぐり雁木あいぼぼ』というスタンプラリー形式の町歩きイベントの基地にもなっています。
雁木とは!?
雁木は、除雪車がなかった時代、道路に捨てられた雪は春の雪解けまで道路を占領し、時には2階の屋根にも届くほどの高さに積み上がりました。
豪雪の地・栃尾で、雁木は道路が使えない冬場、商業の道・生活の道として無くてはならないものだったのです。
江戸時代初期、慶長15年(1610年)の津川(新潟県阿賀町)の大火後の復興時に、津川城主・岡半兵衛重政によって整備されたのが最初といわれています(津川の雁木には「雁木発祥の地」の表示も)。
栃尾雁木通り | |
名称 | 栃尾雁木通り/とちおがんぎどおり |
所在地 | 新潟県長岡市谷内 |
関連HP | 栃尾観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 関越自動車道長岡ICから約21km。または、北陸自動車道中之島見附ICから約15km |
問い合わせ | 栃尾観光協会 TEL:0258-51-1195/FAX:0258-51-1190 |
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