東赤谷連続洞門

東赤谷連続洞門

新潟県新発田市にある新潟県道335号滝谷上赤谷線で加治川治水ダムに向かう途中にある洞門群が通称、東赤谷連続洞門。「スノーシェッド」と呼ばれる雪害対策の覆道(ふくどう)ですが、その雰囲気が神殿遺跡のようだと、話題になっています。この覆道の天井は、蒸気機関車の煤で真っ黒に!

かつて鉄鉱石を搬出した鉱山鉄道の跡

東赤谷連続洞門

「スノーシェッド」と県道、前身は、昭和16年6月15日、日鉄鉱業赤谷鉱山から冬季にも安全に鉄鉱石を搬出するため日鉄鉱業が専用鉄道として敷設した軌間1067mmの鉱山鉄道(東赤谷〜袖上平/日鉄鉱業赤谷鉱業所専用鉄道)の廃線跡。
実は、もともと八幡製鉄所の鉱石運搬専用線として大正11年に敷設されたのですが、その後、鉄鉱石の採掘が中止となり、この鉄道は放置され、戦時下に日鉄鉱業が復活させたもの。
積雪や雪崩防止のため、スノーシェッドとトンネルを設けていますが、豪雪地帯のため冬季は休鉱し、鉱夫は他の鉱山へと出稼ぎに行ったのです。

この鉱山鉄道は、昭和31年9月30日に廃止となりましたが、その後、道路に転用され、加治川治水ダム(昭和49年10月)の完成で、電源道路、観光道路としての機能も有するようになったのです。
4つの覆道のうち、2つ目の覆道は幅員が狭いため、信号で交互通行になっています。

新潟県道335号滝谷上赤谷線は、毎年11月下旬〜翌年6月中旬まで積雪のため冬季通行止めに。

ちなみに、東赤谷連続隧道とするブログなども見かけますが、隧道(トンネル)ではなく、あくまで覆道(スノーシェッド)です。
場所も「滝谷」が正式な字名なので、滝谷スノーシェッド群というのが正しいのかもしれません。
東赤谷連続洞門という名称も、あくまで通称です。

東赤谷連続洞門
名称 東赤谷連続洞門/ひがしあかたにれんぞくどうもん
所在地 新潟県新発田市滝谷
ドライブで 日本海東北自動車道豊栄新潟東港ICから約34km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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