野尻湖

野尻湖

長野県上水内郡信濃町、新潟県にほど近い、標高654mの地に位置する湖が、野尻湖。妙高戸隠連山国立公園内に位置し、古くは信濃の尻から、信濃尻湖と称されていました。火山の噴火物でできたといわれる堰止湖で、入り組んだ湖岸線のかたちが、芙蓉(ふよう)の花に似ていることから、芙容湖の別称も。

大正時代初期には外国人が別荘村をつくった国際的な避暑地

野尻湖

面積は4.56平方キロで、長野県の自然湖としては諏訪湖に次ぐ巨大な湖。
それでいて周囲があまり開発されず、キャンプ場と宿泊施設などがある程度で、古くから黒姫高原とともにリゾート地としても注目されてきました。
湖の成因は堰止湖ですが、斑尾山の噴出物なのか、黒姫山の噴火による泥流で堰き止められたのかは定かでありません。

野尻・古海・熊坂地区は旧信濃尻村で、信越国境の信濃の尻に位置するのが村名の由来です(明治22年、町村制の施行で、野尻村、古海村、熊坂村が合併)。

西岸にある中央桟橋から野尻湖定期船会社が野尻湖遊覧船を運航(ペットの乗船も可能)。
アヒルペダルボート、ローボート(手こぎ)のほか、モーターボートによる野尻湖一周もできます。
野尻湖を周回する野尻湖周遊道路もあり、東岸からなら、湖越しに黒姫山などを眺望します。

野尻湖遊覧船の乗り場の南側、立が鼻では、昭和23年、野尻ローム層が野尻湖底に堆積した水成層「野尻湖層」からナウマンゾウの臼歯が出土し、その西側にある野尻湖ナウマンゾウ博物館で、その後の調査結果などを詳しく紹介しています。

野尻湖では大正時代の初め、堤康次郎が百円別荘を売り出すなど日本人の別荘が増えた軽井沢の喧騒(けんそう)を嫌い、さらには軽井沢の水事情の悪化により、カナダ人宣教師ダニエル・ノルマン(Daniel Norman=軽井沢での外国人のまとめ役で、「軽井沢の村長さん」と呼ばれていました)がつくった組織(Nojiri Lake Association=略称NLA)によって別荘地の開発が行なわれています。
軽井沢にはない美しい湖水があり、風光明媚な眺め、それが外国人を魅了し、多くの外国人が湖畔に別荘を構えました。
それが野尻湖の西岸にある野尻湖国際村です(現在250軒ほどの別荘がメンバーで、会員制のボランティア団体NLA・野尻湖協会によって運営されています)。
今も避暑地として人気で、夏休みには大いに賑わいをみせています。

湖の東側、斑尾山の麓には、「タングラム斑尾東急リゾート」があり、野尻湖テラス観光リフトで野尻湖テラスに到達すれば、標高1100mの展望テラスから、野尻湖や北信五岳(妙高山、黒姫山、戸隠連峰、飯綱山)を一望にできます。

野尻湖
斑尾山を背にした野尻湖
野尻湖
名称 野尻湖/のじりこ
所在地 長野県上水内郡信濃町
関連HP 信州しなの町観光協会公式ホームページ
電車・バスで しなの鉄道黒姫駅からタクシーで5分
ドライブで 上信越自動車道信濃町ICから約2km
駐車場 野尻湖町営駐車場(150台/無料)
問い合わせ しなの町観光協会 TEL:026-255-3226
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
野尻湖ナウマンゾウ博物館

野尻湖ナウマンゾウ博物館

長野県上水内郡信濃町野尻、野尻湖(のじりこ)の西岸、国道18号近くに建つのが、野尻湖ナウマンゾウ博物館。野尻湖では、昭和23年にナウマンゾウの臼歯(きゅうし=奥歯)が発見されて以来、湖底発掘と調査が続けられていますが、その研究成果などをわか

野尻湖定期船会社(野尻湖遊覧船)

野尻湖定期船会社(野尻湖遊覧船)

長野県上水内郡信濃町、野尻湖で湖上遊覧の大型遊覧船「雅」、「第三野尻湖丸」、小型クルーズ船「ツインビー」を運航するのが、野尻湖定期船会社。野尻湖遊覧船と通称され、ペットの同伴乗船も可能。ターミナルでは、モーターボート、ペダルボート、ロウボー

 

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