中央アルプス宝剣岳(標高2931m)直下にある巨大なカールが千畳敷カール。カールとは、氷河期に形成された圏谷地形。すり鉢を縦に割ったような形で、底部から見上げると、特大のお椀にちょこんと立っているような感覚。底部は氷河期の名残の高山植物が咲くお花畑で、中央アルプスを代表するアルペン的な光景を得ることができます。
ロープウェイで氷河地形のお花畑へ!
2万年前の最終氷河期の最盛期に、日本アルプスにできたカール地形と推測される40ヶ所のうちのひとつ。
中央アルプスには、千畳敷カールの他ほか、濃ヶ池カール、池の平カール、摺鉢窪(すりばちくぼ)カール、三の沢カール、極楽平カールと合計6ヶ所のカールがありますが、もっとも有名で、手軽に到達できるのがこの千畳敷カールです(ちなみに伊那谷は、日本で唯一、盆地底から氷河地形が見える場所です)。
山麓のしらび平から千畳敷までは中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイが運行し、標高2611.5mに位置する千畳敷駅まで到達することができます。
千畳敷周辺ではほぼ標高2500mを境にして亜高山帯と高山帯に分かれるので、ロープウェイを降りた千畳敷カールは、ハイマツ茂り、高山植物咲く、高山帯ということに。
しかも千畳敷駅は、日本のロープウェイの駅舎としては日本最高所になっています。
千畳敷駅を起点フラワートレックに出かけよう!
千畳敷駅を起点に、一周50分の遊歩道があり、7月〜8月ならフラワートレックも楽しめます。
夏でも気温は15度前後なので上着は必携です。
遊歩道途中から、中岳、宝剣岳、木曽駒ヶ岳方面への登山道が分岐しますが、晴れていても天候が急変することもあるので、安易に計画を変更して、夏山登山にチャレンジしないように注意が必要。
千畳敷駅の併設のホテル千畳敷のレストランでは「駒ヶ根名物ソースカツ丼」などで昼食も可能。
また、予約をしておけば山の一夜を過ごすことも可能です。
名鉄グループの経営する日本一高い場所に建つホテルで(日本ホテル協会加盟のホテルとしては、立山・室堂の「ホテル立山」)、下界の旅館並みの設備、サービスが期待できます。
千畳敷カール | |
名称 | 千畳敷カール/せんじょうじきかーる |
所在地 | 長野県駒ヶ根市赤穂 |
関連HP | 中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ公式ホームページ |
電車・バスで | JR駒ヶ根駅から伊那バス、中央アルプス観光バスしらび平行きで51分、終点下車、しらび平駅からロープウェイで8分 |
ドライブで | 中央自動車道駒ヶ根ICから約2.2kmで菅の台バスセンター駐車場 |
駐車場 | 菅の台バスセンター駐車場(350台/有料) |
問い合わせ | 中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ TEL:0265-83-3107 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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