黒沢口八合目・女人堂

黒沢口八合目・女人堂

御嶽山黒沢口登山道の八合目に位置するのが女人堂。御嶽講(おんたけこう)全盛の宗教登山の時代、黒沢口八合目から上部は女人禁制。つまりここが結界になっていたわけです。夏山シーズンには山小屋「女人堂」も営業し、御岳ロープウェイの飯森高原駅(山頂駅)からしらびその小径経由で1時間ほどで到達できます(往復2時間)。

宗教登山の時代にはここが女人頂上の結界だった!

黒沢口八合目・女人堂
黒沢口八合目・女人堂からの北アルプス方面パノラマ図

黒沢口八合目の女人堂は、頂上コース登山道(頂上付近は立入禁止区域)と三の池コース登山道の分岐点。
「女人堂」(山小屋/7月初旬〜10月上旬・体育の日頃営業)周辺は、御嶽山九合目の紅葉を眺める絶景ポイントになっています。
「女人堂」では軽食、喫茶、宿泊が可能なほか、木曽檜金剛杖、檜焼印札(女人頂上の証)も販売。
とくに檜焼印札(登山年月日の焼印を入れてもらえます)は女性に人気のグッズとなっています。
紅葉は例年9月中旬~10月中旬頃。
ちなみに、明治元年、「女人堂」が御嶽山で最初に山小屋としての営業を開始しています。
つまりは御嶽山の山小屋のルーツで、当時はそれほど黒沢口を使う登山者が多かったということに。
明治24年、ウエストンの御嶽山登山も黒沢口登山道往復と推測されています。

黒沢口八合目「女人堂」から5分ほど歩いた金剛童子の大岩が俗世と御神域の境界になっています。
明治5年、太政官通達で神社仏閣地の女人禁制が解かれるまで、ここから先は、女人禁制。
ここを「女人頂上」とし、金剛童子の大岩が「結界石」となっていたのです。
金剛童子の大岩があるため金剛堂とも呼ばれ、国土地理院の地図には金剛堂と表記。

なお、入山にあたっては、女人堂のHPなどから最新の情報を入手してください(登山計画書の提出が義務付けられています)。

黒沢口八合目・女人堂
御嶽講の登拝者を祀った霊神碑が林立するここが俗界と聖域の境

黒沢口八合目・女人堂
名称 黒沢口八合目・女人堂/くろさわぐちはちごうめ・にょにんどう
所在地 長野県木曽郡木曽町三岳
関連HP 黒沢口八合目・女人堂公式ホームページ
電車・バスで 御岳ロープウェイ飯森高原駅(山頂駅)から徒歩1時間
ドライブで 長野自動車道塩尻ICから約73kmで御岳ロープウェイ駐車場
駐車場 1500台/無料
問い合わせ 女人堂 TEL:090-8329-1385
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
御岳ロープウェイ

おんたけロープウェイ

2024年9月12日

 

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