祈念坂

祈念坂

長崎県長崎市、南山手らしい風景といわれる坂道が、祈念坂(きねんざか)。明治10年より以前に整備された石畳の道で、旧居留地時代の遺構として貴重なもの。町歩きの休憩所として利用される南山手レストハウスと、大浦天主堂( 国宝)の脇を通る階段状の細い坂道で、振り返れば、教会の尖塔の先に港を眺望。

旧居留地時代の遺構ともいえる坂道

祈念坂が始まる起点のあたりには、大浦諏訪神社、妙行寺と大浦天主堂が隣接。
坂を挟んで神社、寺、教会が対峙するというのは長崎ならではの風景で、「祈りの三角ゾーン」と呼ばれています。

妙行寺は、日本初の英国領事館が置かれた場所。
長崎市出身の歌手・さだまさしが原作を書いた映画『解夏』のロケ地にもなっています。

安政5年(1858年)の安政五カ国条約で長崎が開港し、設けられたのが外国人居留地。
長崎の居留地は、造成された大浦一帯に出島や新地などを加えた、36万平方メートルに及ぶエリアで、明治32年に居留地制度が撤廃されるまで、その中で暮らしていました。
東山手(長崎市東山手伝統的建造物群保存地区)・南山手(長崎市南山手伝統的建造物群保存地区)一帯は、居留地の雰囲気が色濃く残され、東山手のオランダ坂は有名ですが、南山手ではこの祈念坂がその代表的な坂道。

画像協力/長崎県観光連盟

祈念坂
名称 祈念坂/きねんざか
所在地 長崎県長崎市南山手町
電車・バスで JR長崎駅から正覚寺下行き路面電車で10分、築町で乗り換え、石橋行きで大浦天主堂下下車、徒歩3分
ドライブで 長崎自動車道長崎ICから約4km
駐車場 市営松が枝町第2駐車場(94台/有料)など周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

大浦天主堂

幕末の1857(安政4)年に、長崎での踏み絵が廃止され、外国人のための聖堂建立が認められました。大浦天主堂は1864(文久3)年にフランス人・フューレ神父とその志を継いだプチジャン神父によって建立され、別名フランス寺とも呼ばれた教会。現存す

オランダ坂

オランダ坂

その昔、長崎(現・長崎県長崎市)の人々は、東洋人以外の外国人をオランダさん(和蘭さん)と呼びました。長崎市の東山手一帯は幕末の開国に伴い、外国人居留地となった場所で、外国人の往来が多かった坂道をオランダ坂と通称。東山手の活水学院下の坂、活水

大浦天主堂・旧羅典神学校

大浦天主堂・旧羅典神学校

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