グラバー園・旧自由亭(自由亭喫茶室)

グラバー園・旧自由亭(自由亭喫茶室)

長崎県長崎市のグラバー園、グラバー住宅の背後にあるのが旧自由亭(自由亭喫茶室)。現存する建物は、西洋料理店「自由亭」として諏訪神社下の馬町12番地に建築されたもの。のちに検事正官舎としても利用されたが、昭和49年グラバー園に移築復元。現在2階は喫茶室として利用され、往時の雰囲気にひたることができます。

2階がレトロな自由亭喫茶室に

長崎出島のオランダ商館で洗濯、皿洗い、コックの見習をしながら西洋料理を習得した草野丈吉。
江戸時代末期の文久3年(1863年)、草野丈吉が伊良林(いらばやし)の若宮稲荷神社横で自邸を改装して日本初の西洋レストランで、「良林亭」を開業、これが日本人による西洋料理の事始めです。
亀山社中も近くにあったことから、ひょっとして新らし物好きの坂本龍馬も、通ったのではないか?と想像する人もいるのです。

「良林亭」はその年の内に「自遊亭」と改称、さらに慶応元年(1865年)、佐賀藩士・佐野常民(さのつねたみ/佐賀藩主・鍋島直正へ海軍創設の必要性を説き、自ら海軍所の責任者となった人物)の助言で時代を先取りした「自由亭」と名を変えて明治20年頃まで営業しています(明治19年に草野丈吉没)。

現存する建物は、明治11年7月、馬町に移転した時に建てられたもの。
旧自由亭近くの広場に、西洋料理の発祥の碑が立っています。

当時のメニューには「カーァヒイ(コーヒー)、カアレイ(カレー)、ゼリターツ(ゼリータルト)などと記されています。

眺めのいい2階にある「自由亭喫茶室」の名物は24時間かけて水から抽出される、長崎にゆかりの深いオランダ人の手で考案された「ダッチ珈琲」。
カステラセット、ケーキセットでくつろぐことができます。

グラバー園・旧自由亭(自由亭喫茶室)
西洋料理発祥の碑
グラバー園・旧自由亭(自由亭喫茶室)
名称 グラバー園・旧自由亭(自由亭喫茶室)/ぐらばーえん・きゅうじゆうてい(じゆうていきっさしつ)
所在地 長崎県長崎市南山手町8-1
関連HP グラバー園公式ホームページ
電車・バスで JR長崎駅から正覚寺下行き路面電車で5分、築町で乗り換え、石橋行きで3分、大浦天主堂下下車、徒歩7分
ドライブで 長崎自動車道長崎ICから約4.5kmで市営松が枝町第2駐車場
駐車場 市営松が枝町第2駐車場(94台/有料)
問い合わせ グラバー園管理事務所 TEL:095−822−8223/FAX:095−823−3359
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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