眼鏡岩

眼鏡岩

長崎県佐世保市瀬戸越町にある奇岩が眼鏡岩。少し離れてみると2連のアーチ石橋のように見えるので眼鏡岩という名前があります。高さ10m、幅20mの屏風状の岩に、浸食で巨大な洞門が誕生し、眼鏡状になったもので、鬼がつくったという伝説も。

「平戸領地方八竒勝」にも選定

眼鏡岩

佐世保市は、江戸時代には平戸藩領で、天保年間(1831年〜1845年)に平戸藩10代藩主・松浦熈(まつらひろむ)が平戸往還(平戸街道)の周辺の8つの奇観を選んだ「平戸領地方八竒勝」(ひらどりょうじかたはっきしょう=平戸八景)のひとつ。
松浦熈は、平戸藩は、江戸幕府から異国船監視の任を命ぜられていましたが、異国船との戦闘が起きないように、神仏に祈願する霊的な加護を求める藩主だったので、この不思議な景観にスピリチュアルなものを感じ取ったのかもしれません。

数十万年前、一帯が海岸だった際、両面を浸食されて薄くなった尾根を波が貫通したもので、延暦23年(804年)、遣唐使で唐に渡るの際、空海が立ち寄り、千手観音と梵字刻んだという伝説も残され、岩肌には千手観音と梵字が刻まれています(佐世保市の清岩寺にも空海立ち寄りの伝承がありますが、ともに歴史的な裏付けはありません)。

向かって右側の海蝕洞が直径5m、左側が8m。
一帯は眼鏡岩公園として整備されています。

眼鏡岩近くには西蓮寺があり、この地が信仰の地だったことがわかります。

眼鏡岩
名称 眼鏡岩/めがねいわ
所在地 長崎県佐世保市瀬戸越町1266-1
関連HP 佐世保市公式ホームページ
電車・バスで 佐世保駅前から路線バス大野・矢峰方面行きで16分、堺木下車、徒歩10分
ドライブで 西九州自動車道佐世保中央ICから約4.7km
駐車場 眼鏡岩公園駐車場(15台/無料)
問い合わせ 佐世保観光情報センター TEL:0956-22-6630
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
大悲観公園

大悲観公園

長崎県佐世保市小佐々町にある「大悲観」という字が彫られた高さ20mの大砂岩がシンボルの公園が大悲観公園。天保年間(1831年〜1845年)に平戸藩10代藩主・松浦熈(まつらひろむ)が選んだ奇観「平戸領地方八竒勝」(ひらどりょうじかたはっきし

潜竜ヶ滝

潜竜ヶ滝

長崎県佐世保市江迎町にある落差20mの名瀑、潜竜ヶ滝(せんりゅうがたき)。その名のとおり、龍が潜む滝との伝説がある滝で、天保年間(1831年〜1845年)に平戸藩10代藩主・松浦熈(まつらひろむ)が選んだ「平戸領地方八竒勝」(ひらどりょうじ

 

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