佐世保重工業250トン起重機

佐世保重工業250トン起重機

長崎県佐世保市立神町にある国の登録有形文化財に指定される巨大なジャイアント・カンチレバー・クレーン(ハンマーヘッドクレーン)が佐世保重工業250トン起重機。戦前、佐世保海軍工廠にあったもので、日本遺産「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴」の構成資産、経済産業省の近代化産業遺産にも認定。

佐世保海軍工廠に設置されたクレーンが現役!

イギリス・グラスゴーにあったサー・ウィリアム・アロル(Sir William Arrol)社に発注し、大正2年10月20日に設置したもの。
国内には同時期(明治末〜大正初期)にジャイアント・カンチレバー・クレーン(Giant Cantilever Crane=ハンマーヘッドクレーン)が佐世保海軍工廠のほか、呉海軍工廠、横須賀海軍工廠、横浜港、三菱合資会社長崎造船所に設置されていますが、現存するのは横浜港・新港ふ頭、三菱長崎造船所(現役、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産)の3基のみ。
うち、現役なのは、佐世保重工業(250t、国の登録有形文化財)と三菱長崎造船所(150t、国の登録有形文化財)の2基のみです。

ちなみに、発注先のサー・ウィリアム・アロル社は、豪華客船「タイタニック号」を建造したハーランド・アンド・ウルフ造船所のガントリークレーン(門型高架起重機)も受注。

高さ62m、回転部の長さは81mに及ぶ巨大なクレーンは、立神係船池の艤装岸壁に設置されていました。
佐世保重工業佐世保造船所は、かつての佐世保海軍工廠の施設を受け継いで昭和21年10月に発足した佐世保船舶工業(SSK)が前身。

佐世保重工業の敷地内は立入禁止なので、道路沿いの歩道からの外観見学となります。

佐世保重工業250トン起重機
名称 佐世保重工業250トン起重機/させぼじゅうこうぎょう250とんきじゅうき
所在地 長崎県佐世保市立神町
関連HP 佐世保市公式ホームページ
問い合わせ 佐世保市観光商工部観光課 TEL:0956-24-1111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
三菱長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン

三菱長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン

長崎県長崎市飽の浦町の三菱長崎造船所内にある明治42年の巨大なクレーンがジャイアント・カンチレバークレーン(アップルビー社製のハンマーヘッドクレーン、国の登録有形文化財)。第三船渠、占勝閣とともに世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の

ハンマーヘッドクレーン(新港ふ頭)

ハンマーヘッドクレーン(新港ふ頭)

神奈川県横浜市中区のみなとみらい21新港地区、新港ふ頭の突端部分を整備したハンマーヘッドパーク (HAMMERHEAD PARK)にある巨大なクレーン(大型港湾荷役機械)がハンマーヘッドクレーン。大正3年に建造されたクレーンは、経済産業省の

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ