第36回信州さらしな・おばすて観月祭|千曲市|2019

2019年9月13日(金)〜10月12日(土)、長野県千曲市で『第36回信州さらしな・おばすて観月祭』を開催。俳聖芭蕉をはじめ多くの文人・墨客の訪れた地として知られる、文学と名月の里「姨捨」(おばすて)。毎年9月中旬〜10月中旬の1ヶ月に渡って行なわれるのが『信州さらしな・おばすて観月祭』。期間中の毎日、農道道しるべ(四十八枚田、田毎観音、姨捨棚田の姪石苑方面の農道をライトアップ)が実施されます。

『信州さらしな・おばすて観月祭・全国俳句大会』も開催

姨捨の四十八枚田(しじゅうはちまいだ=長楽寺の寺領の棚田)は、西行法師が阿弥陀の四十八願にちなんで名づけたと伝えられ、宝永3年(1706年)に建立された田毎観音が棚田を見守るように鎮座しています。
有名な田毎の月は水田に水が入る田植の頃。姨捨地域の歴史的・文化的価値を活かし、姨捨区民との協働でいろいろなイベントを開催するのが『信州さらしな・おばすて観月祭』。
期間中の土・日曜、祝日には姨捨観光会館集合で棚田散策も予定されています。

「日本の棚田百選」に選定された姨捨棚田は、四十八枚田を包括する棚田の総称です。善光寺平(ぜんこうじだいら)を一望する標高460m〜560mに至る約40ha、1500枚の水田です。
姨捨の棚田は、最初に国の名勝指定を受けた文化財の田。名勝指定地(6.7ha)を含めた水源地や更級川(さらしながわ)、棚田地域(約40ha、1500枚の水田)の64.3haが平成22年2月22日に重要文化的景観に選定されています。
観月祭にあわせて、『信州さらしな・おばすて観月祭・全国俳句大会』も開催。
おばすて市(千曲市特産品・名産品の地物野菜や果物、おやきなどを販売)、月見汁無料配布(味噌仕立ての名物月見汁を200食限定で無料配布)、芭蕉面影塚まつり(会場=長楽寺・姨捨観光会館)、姨捨観月句会(姨捨観光会館)などのイベント(予定)も同時開催の予定です。

シャトルバスは、
8:50屋代駅発→姨捨観光会館行
11:40姨捨観光会館発→大会会場行
12:10戸倉駅発→会場行
17:30大会会場発→姨捨観光会館行
観月祭諸行事のために、屋代駅・戸倉駅から随時、シャトルバスが運行されます。

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ニッポン旅マガジンMEMO/長楽寺と「田毎の月」

姨捨にある長楽寺は、天台宗の古刹。月の名所として、芭蕉など文人墨客に愛され、俳諧の聖地とさえいわれる存在。貞亨5年(1688年)に、松尾芭蕉の来遊もあり、境内には「おもかげや 姨ひとりなく 月の友」と『更科紀行』に詠んだ芭蕉翁面影塚も立っています。これは陸前松崎の「松島やああ松島や松島や」、常陸鹿島の「月はやし梢は雨を待ちながら」とともに日本三塚のひとつです。本尊は聖観世音菩薩で、信濃三十三観音霊場第14番札所。
広重も『大日本六十余州名勝図会』の「信濃 更科田毎月鐘台山」に棚田と月を描いています。
歴史文化的な姨捨「田毎の月」の景観を保護するために、姨石や芭蕉の句碑などが残る長楽寺一帯と、そこから望まれる四十八枚田、姪石を展望地点としてそこから望むことの可能な棚田地域、追加指定の上姪石地域の4地区がそれぞれ名勝に指定され、保存が図られています。

広重『大日本六十余州名勝図会』の「信濃 更科田毎月鐘台山」
広重『大日本六十余州名勝図会』の「信濃 更科田毎月鐘台山」
第36回信州さらしな・おばすて観月祭|千曲市|2019
開催日 2016年9月17日(土)
所在地 長野県千曲市八幡姨捨4993-1
場所 姨捨観光会館
関連HP 信州千曲観光局公式ホームページ
電車・バスで JR姨捨駅から徒歩15分。または、しなの鉄道屋代駅からシャトルバスを運行
ドライブで 長野自動車道姨捨スマートICから約3.5km、更埴ICから約8km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 信州千曲観光局 TEL:026-261-0300
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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