大海の放下|新城市

大海の放下

毎年8月14日~8月15日、愛知県新城市大海地区で『大海の放下』(おおみのほうか)が行なわれます。放下(ほうか)は正しくは「ほうげ」といってすべての執着を捨て去る意味があります。『大海の放下』では、高さ3mも大団扇を背負い、胸につけた径幅とも50cmの太鼓を打って踊ります。

大海地区に放下僧が伝えた大道の芸

平安時代の末期、源平の争乱で中央政治が乱れて寺に養われていた多くの僧侶は地方を放浪。
その僧侶が全国津々浦々まで行脚して、仏教を庶民に広めていきました。
それが歌や曲芸を演じる放下僧となり、いつしか大道の芸となり(僧形の遊芸人)、出家せずになる放下僧になるものまで現れるようになったのです。
そんな放下(大道の芸)が、三方を山に囲まれた山里・大海に根をおろしたのです。

大海地区に根付いた放下は姿を消した盆行事(精霊供養)。
『大海の放下』も戦争で2度ほど中断されましたが、熱心な伝承者によって昭和25年に復活しています(愛知県の無形民俗文化財に指定)。

8月14日は、大海地区の泉昌寺の境内を17:00に出発し、初盆の家を順番に訪問、初盆の家、お墓、辻などで新仏の供養を込めて踊ります。
鎌倉時代から伝わる、哀調を帯びた節回し、鉦(かね)や笛(伊勢参拝土産の6穴の伊勢笛)の音が、宵のまちに響き渡ります。

8月14日17:00~=泉昌寺~各戸初盆宅
8月15日18:00~=各戸初盆宅~泉昌寺

大海の放下|新城市
開催日時 毎年8月14日~8月15日
所在地 愛知県新城市大海寺ノ前11
場所 泉昌寺
関連HP 新城市公式ホームページ
電車・バスで JR大海駅から徒歩5分
問い合わせ 新城市観光協会 TEL:0536-29-0829
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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