沖縄県那覇市の壺屋地区にある石畳の続く通りが壺屋やちむん通り。壺屋は1682年に琉球王府の政策で、当時3ヶ所あった陶窯の職人たちを集めて開いた窯場。歴史と伝統を引き継ぎながら、現在も20軒余りの工房が「壺屋焼」を作り続けており、やちむん通りと呼ばれる通り沿いに直売店やギャラリーが並んでいます。
壺屋焼の工房が軒を並べる石畳の通り
民藝運動にもかかわりの深い益子焼の濱田庄司、その友人のバーナード・リーチ(Bernard Howell Leach)もこの壺屋で作陶に励んだことがありました。
350mほどの通りは那覇市立壺屋焼物博物館の開館にあわせ琉球石灰岩による舗装が行なわれているため雰囲気も良く、散策にも絶好。
古い石垣や建物も残りますが、登り窯のある新垣家住宅は国の重要文化財。
壺屋に唯一現存する荒焼(あらやち)の登り窯として、沖縄県県の文化財にも指定されている南窯(ふぇーぬかま)の敷地の一部を利用して「陶器と喫茶 南窯」も営業しています。
また、壺屋焼窯元「育陶園」では陶芸教室も実施、窯元巡りだけでなく、作陶に挑戦することもできます。
壺屋やちむん通りの東端、国道330号脇には、壺屋にある村ガー(共同井戸)の中で最も古い「東ヌカー」(あがりぬかー)もあり、ここが通りの終点(西端の「壺屋陶芸センター」を入口にした場合)になっています。
ちなみに「やちむん」とは焼物がなまった言葉。
壺屋やちむん通り | |
名称 | 壺屋やちむん通り/つぼややちむんどおり |
所在地 | 沖縄県那覇市壺屋1 |
電車・バスで | ゆいレール牧志駅から徒歩12分 |
ドライブで | 那覇空港から約5.5km。または、沖縄自動車道那覇ICから約5.2km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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