沖縄本島、沖縄県読谷村(よみたんそん)の残波岬突端に建つ、昭和49年初点灯の白亜の灯台が残波岬灯台。南西諸島随一の高さ(31m)を誇り、99段の階段と、ハシゴで灯火部分まで上ることのできる参観灯台になっています。海面から灯火部分までは44m。急ならせん階段で灯火部分に上れば、東シナ海を一望にできます。
灯火部分から東シナ海眺望の参観灯台


高さ15m〜40mの海食崖が続く残波岬。
隆起サンゴ礁の台地で、岬先端部は残波岬公園が整備されています。
岬の突端からは、東シナ海を一望にし、晴れていれば粟国島、渡名喜島、久米島を眺望。
残波岬は、航海の安全、武運長久を祈る拝所「西ノ神之屋」(イリヌカミヌヤー)がある場所で、東ノ神之屋(アガリヌカミヌヤー)と対を成し、東西の神之屋とは、芝生の道(神の道)でつながっていました。
往時、陸上交通が満足でなかった時代に、神に祈る心境にさせるほどの航海の難所だったといわれています。
また、琉球王府と明国(中国)との交流の玄関ロでもあり、灯台のない時代には岬の地形を目印にしていたのです。
今も灯台近くに西ノ神之屋が現存しているので、ぜひお立ち寄りを。
初点灯が昭和49年3月30日と比較的に新しいのは戦後、アメリカ軍の実弾演習場となっていて、立ち入り禁止区域だったから(太平洋戦争末期の1945年4月1日に沖縄上陸作戦がこの残波岬から始まっています)。
アメリカ軍の管理下で工事が進展したため、突然の演習で工事をストップさせられたこともあったとか。
塔高31m、平均水面上から灯火まで44m、光達距離は18.0海里(33km)で、毎10秒に2せん光。
併設の「灯台資料展示室」では日本の灯台のと歴史や素材・形などを紹介しています。
現在も残波岬沖は本土と沖縄とを結ぶメインの航路が通るので、航海の安全を守る貴重な灯台となっています。




| 【見学ガイド】残波岬灯台 | |
| 名称 | 残波岬灯台/ざんぱみさきとうだい |
| 所在地 | 沖縄県中頭郡読谷村宇座 |
| 関連HP | 燈光会公式ホームページ |
| 電車・バスで | 那覇バスターミナルから琉球バス・沖縄バス残波岬行きで1時間30分、残波岬下車、徒歩5分 |
| ドライブで | 沖縄自動車道石川ICから約14.5km |
| 駐車場 | 残波岬公園駐車場(270台/無料) |
| 問い合わせ | 燈光会残波岬支所 TEL:098-958-3041 |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |

























