沖縄本島南東部、沖縄県南城市玉城地区の標高150m~190mの台地西側の断崖上に、琉球石灰岩を野面積みと切石積みにした城壁を巡らしたグスク(城)が糸数城(いとかずぐすく)。同じ南城市にある玉城城(たまぐすくぐすく・たまぐすくじょう)の西の守備する城郭で、「三山分立時代」(14世紀前半)の築城。国の史跡。
台地の上に琉球石灰岩の長大な石垣が現存
伝説によると玉城按司(たまぐすくあじ/あじ=領主的豪族)の三男の糸数按司の居城であったと伝えられますが定かでありません。
西側は自然の断崖(琉球石灰岩の断崖)を利用する天然の要害で、東側に城門を構えています。
見晴らしを活かし、物見台の役割を担う「アザナ」も南北西と3ヶ所に配され、琉球石灰岩を積んだ石垣などが往時のままに残り、国の史跡になっています。
ニシ(北)のアザナからは那覇の街を眼下に。
切石積みの部分に立てば、太平洋と東シナ海が眼下に広がり、展望台のような感じに。
城内からは土器に混じって中国製の陶磁器類も発掘され、糸数城の城主・糸数按司の墓も現存しています。
南部総合観光案内センターの南側に城郭への車道の入口があり、狭い道を上がるとの駐車場があるので、歩かずして山上の城まで到達できます。
南城市玉城地区にはには糸数城の他、玉城城、ミントン城、垣花城の4つのグスクがわずか4kmの範囲で分布しており、これらを結ぶ道は「グスクロード」と呼ばれ、グスクロード公園も整備されています。
糸数城 | |
名称 | 糸数城/いとかずぐすく |
所在地 | 沖縄県南城市玉城糸数193 |
関連HP | 南城市公式ホームページ |
ドライブで | 那覇空港から約20km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 南城市観光・文化振興課 TEL:098-946-8817 |
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